購入後、本棚で保管していた万城目学著「バベル九朔」
今までとかなり毛色が違うという前情報により、古い作品を読んでからにしようと決意。前作「悟浄出立」以外は読み終えたので、手を出しました。
今日は用事があったので、電車で読むためにカバンに入れて出かけました。
絶対に持ち歩く大きさじゃない…
本当は明日と分けて読むつもりでしたが、単行本を持ち歩くのは苦痛なので読み切りました。勉強は明日、まとめてします。
- バベル九朔/万城目 学
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今までと違いすぎです…
途中まで、苦手な村上春樹かと思った。
でも、端々に出てくる言葉はやっぱり万城目さんで、なんだか悲しくなりました。その世界観を守り切って欲しかった。(私の勝手な願いですが)
新境地なら良いのですが…
次回作がどんな方向に進むのか、怖くて仕方ないです。
気を取り直して!!
これまでに読んだ、大好きな作品たちを紹介します。
- 鴨川ホルモー (角川文庫)/万城目 学
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大学生の青春がまぶしい1冊。鬼を使って、ホルモーを戦い抜け!!
- ホルモー六景 (角川文庫)/万城目 学
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鴨川ホルモーのスピンオフ作品。ジャンルをかえた6作の短編。各作品に違った面白さがあって、お得な1冊です。
- かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)/万城目 学
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小学校1年生になったばかりのかのこちゃんの成長譚。ほのぼのする作品。人や犬の言葉の分かるマドレーヌ夫人が、万城目ワールドを優しく作り上げています。
- 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)/万城目 学
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高校の先生になった主人公と人間の言葉をしゃべる鹿が織りなす物語。夏目漱石の「坊ちゃん」のパロディー入り。
- 偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)/万城目 学
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琵琶湖を舞台とした、高校生の青春小説。もちろん、万城目ワールド炸裂!
- プリンセス・トヨトミ (文春文庫)/万城目 学
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大坂が全停止する。そこに隠された真実とは… 豊臣家Loveな1冊。父と息子もテーマなのかな。
- とっぴんぱらりの風太郎/万城目 学
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私の一番のお気に入り。忍者の仕事を失いぷーになった風太郎が瓢箪を育てる話…ではなく、最終的に忍者として生き抜いた姿に感涙。
各作品が、少しずつ重なっているのも好きなポイントです。
「バベル九朔」ですら、「しゅららぼん」と世界観を共有せざるを得なかった。
そう考えると、万城目さんはまだまだ世界観を壊さずに書き続けられるのかな…
「バベル九朔」を読み終えたら夏目漱石を一気読みしようと思い、買い揃えてあるのですが…
やっぱり「悟浄出立」も読もうと思います。
中国の古典に全く興味がなくて、西遊記を何となく知っている程度なので、読むのは無理かなと思っていました。でも、いろんな方のレビューを見ていると、「とっぴんぱらりの風太郎」と「バベル九朔」の間がどんなものだったのかを知っておきたくなって…
基礎知識がないから、?になるかもしれませんが、近いうちに読みたいと思います。