50年以上前に廃止となった豊橋鉄道田口線を再現した鉄道ジオラマ。
Nゲージの車両を走らせることができ、子供たちが運転手気分を楽しんでいた。
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製作したのは愛知県豊川市の高校教諭、伊藤悟良(いとう・のりよし)さん。
土台から木の1本1本まで手作りした。
車両も自作した。田口線を走っていた車両は既製品で売られているそうだが、見た目に満足いかなかったのだ。
「僕の解釈では車両の正面は垂直ではなく、わずかに傾いて上を向いている。そこまで再現しないと、この電車の表情は出ない」
これだけ気合が入っているので、2018年秋の完成まで3年半を費やした。
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以前にも別に一つ、田口線のジオラマをつくっており、今回のものは2代目に当たる。
なぜ田口線なのか。
「メジャーな路線と違って誰もやっていないから。(愛知県設楽町で展示されている)実物の車両を見たときに思い付いた」
参考にするため写真集を見たら、山水画の中を電車が走っているようで、ますますほれ込んだ。
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伊藤さんは普段、ジオラマを倉庫にしまっているが、ときどきイベント会場に持ち込んで子供に遊んでもらっているという。
そのうちまた、お目にかかる機会があるかもしれない。