最近ビル・エバンスを聞きなおしたのでその良さをお伝え。
というのも《ライヴ・イン・東京》というアルバムを良く知らなかったけどたまたま手にいれたので。
ビル・エバンスは《ポートレイト・イン・ジャズ》ばっかり聴いていました。その他にもいくつかありましたが、全て何故かスタジオ盤。特に意識していたわけでは無いのですけど。ピアノ・トリオはとにかくキース・ジャレットばかりで、チックやハービーもあんまり。
ピアノ・トリオといえばビル・エバンスなのは分かっていたのですが、スタジオ盤、もちろん堪能してたけどそこまでハマりませんでした。きれいなBGMになりがちな感じ。
ところがライブ盤だと、スリリングさや即興性と、同時にスタジオでは落ち着き過ぎに僕が感じていた合わせ感、打ち合わせと練習の賜物といったカデンツァが心地良くブレンドされて聞きやすかったです。
キースだと、いったいどこまで失踪して、発展しつづけるか本人にもわからないような爆発力があって、そこがいいんだけどもう少し落ち着きというか、クールさが欲しいんですよね。
そこがビル・エバンスぴったりとはまりました。俗に「クラシックのひとから好まれるジャズ」というらしいですが、そのまんまはまりました。
特にこの演奏の個性はスコットラファロ(b)ではなく、エディーゴメス(b)がやっていることでしょう。ゴメスはテクニックが無く、テンポが遅れ気味のような指摘もあり、スコットラファロはやはり偉大だったのでアンチも多いのでしょうが、私は好きです。
弓を使ったプレーもいいし、メロディーを意識した音楽作りもとても良い。テクニックが有り余っている洗練されたモダンプレイより好きなベース。いうなれば下町の職人芸というか、フレンチのコースというよりは美味しい定食屋さん、食材は採れたて!みたいな音楽です。
ベースという楽器はそのパーソナリティが難しいですよね。リズムの核であればドラムスがいるし、メロディーはギターやピアノにはかなわないし、ピアノもベースラインは描くことができるし、個性の発揮の仕方、また発揮どころをどこに設定するかが難しいと思います。
テクニックとかはそこについてくるものなので、ベーシストの個性によって使いどころが変わる楽器ということですね。バンド全体の雰囲気もあるのでしょうがこの《ライヴ・イン・東京》はなかなかいいなと思ったわけです。
なにやらビル・エバンスのプレイ内容にはなりませんでしたが、この《ライヴ・イン・東京》はそんなわけで久々にハマったので書いてみました。
通勤中にはiPodは歌モノが多いんだけど、久々にインストです。こういうの本当に久々かも。