そんなに歌がうまいわけではなく、美人なわけでもなく、最大のセールスポイントはやはり「曲」そのものですよね。
70年代に、特に田舎のお嬢様達は「なんてオシャレなんだ!」と打ちのめされていたらしいです。
ソーダ水の中を貨物船が通ったり、お風呂場にルージュで伝言を残したり、目にうつる全ての事がメッセージだったり
こうした世界観はどうやって生まれてきたのでしょう。

私が生まれる前だか、後だか、両親が小さな家に住み始めたときの事。日本航空350便墜落事故というのがあり、24人が死亡、100名以上の重軽傷者、原子炉のすぐ近くに墜落という悲しい事故がありました。
小さな家のすぐとなりには若いCAが住んでいました。
そしてその事故で美しいCAはあっさりと命を落とし、葬式の最中「ひこうき雲」がずっとかかっていたそうです。
夭逝した旧友の存在に触発されて、ユーミンは「ひこうき雲」を書いたそうです。また自殺に対するなんとない憧れを歌にしたとも言っています。
しかし、両親の話から、私の中ではこの歌はそのCAのためのものです。
「あの子は死ぬ前も空を見ていたの
今はわからないほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと ただ思うだけ、
けれどしあわせ 空に憧れて
空をかけてゆくあの子の命はひこうき雲」
「けれど幸せ」の部分がやはり重く、難しいですが、美しい感情だと思います。
空を見上げただけで、ひこうき雲を見ただけでこのような感情が生まれることはある意味つらいことなんではないでしょうか?
花がしおれても、自分が死にたくなってしまうような、そんな繊細な心を現代社会で持ち続けていたら生きていけません。やはり、アーテイストというのは普通の人とは違いますよね。
もう一つ、
Hello my friendという歌があって、中学生くらいだったかな?よく聴いていました。そして、恋人として、サヨナラ、友達として、こんにちは!という歌詞なのかと気づいた瞬間をよく覚えています。
歌詞の意味もわからず、歌ったり、聴いたりしていて、そうしたことに目覚める瞬間ってありませんか?
私はユーミンのおかげでそうした瞬間が訪れたのです。
ありがとうユーミン!