既に報道等もされているとおり
8月2日(土)の後楽園ホール興行に出場した
神足茂利選手と浦川大将選手が
試合後、逝去しています。
運営側にはこの悲報を受け
改めてこのような悲劇が起こらないよう
対策を講じていただきたいと思います。
悲報をもたらした原因について
さまざまな方々が「語って」います。
しかし
明確かつ正確な原因は
おそらく不明のままかと思います。
試合でのダメージだけが
悲劇を生んだともいえないでしょう。
原因はひとつではないと思います。
「これが原因」ではないか
と思われる「事実」を
全て洗い出し
その「事実」に対して
やるべき全ての対策を
行う必要があるかと思います。
「事実」を洗い出すといっても
おそらくこれだろう
といった一般論に基づいた対策では
四たびの悲劇を招きかねません。
まず知らねばならないのは
彼らに何が起こったのかを
知らねばなりません
選手本人にはもう話は聞けません
選手の回りにいた方々の話を聞き
専門の職にある第三者の意見も聞き
対策すべき「事実」を
洗い出す必要があると思います。
第三者委員会を設置するような
対応も必要かと思っています。
「事実」とは
文字通り「実際にあった事」です
あの日(あの日まで)に
「実際にあった事」を全て
整理検証することが必要かと思います。
さまざまな方が
「水抜き」という減量が原因と語っています。
しかしこれは一般的な原因論であって
あの日の「事実」ではありません。
神足選手のお兄さんがXで投稿されています。
「神足選手は過度な水抜きはしていなかった」
と
身近にいた方の話ですから
これがあの日の「事実」(への入り口)です。
そうである以上
原因の究明はさらに行わなければなりません
「過度な水抜き」をしていなかったのは
今回だけ?
ふだんの食生活?
(→神足選手の栄養面はジムがケアしていた)
というふうに
事実を順に検証し
原因と思われる「事実」
の確度を上げていかないといけない
と思います。
なぜそこまで
2人の選手が亡くなっている
彼らはこんなところで
人生を終わらせるつもりはなかったはずであり
彼らは(おそらく)
悔しく無念の終わりかたであり
それは
残された者にとっての無念でもあるかと
運営側は彼らの死を
本当に「尊い犠牲」に
しなくてはならないからです
だからこそ
彼らに何が起こったのかを知り
彼らから学ばなくてはならない。
神足選手のお兄さんのXは
もうひとつの「事実」を書いています。
「試合後、医務室で意識がなくなり、
病院に搬送されたのは1時間半後」
であったと
運営側からこの点に関しての
コメント等は未だありませんので
「事実」なのかはまだわかりませんが
仮に「事実」だとすれば
これは緊急搬送体制の明らかな不備です。
この「事実」に対し
「早急な対応ができたとしても結果は同じ」
みたいなコメントをする方もいるかもですが
そうではなく
「遅れなければ・・」という思いを
本人(おそらく)と
身近にいる人に残してしまったこと
が「事実」であり
そこが問題なのです。
「事実」ならば
真摯に認め
対策を進める必要があるかと思います。
本当に
真剣な対策をしてほしいと願います。
完璧な対策は難しいですが
これ以上、選手を犠牲にして
対策を積み重ねて行くならば
この競技自体が無くなってしまいます。
最後に
私の「事実」を
神足選手は私の応援選手の一人でした。
大変人柄の良い好青年で
志は高くて強く、本当に真摯に
ボクシングに取り組んでいました。
彼のボクシングスタイルは
相手に決定打を許さず自分のペースで勝つ
というスタンスで
強い王者波田選手にも
充分に通用すると思っていました。
神足選手自身のこの試合への意気込みも強く
心身ともにベストで臨んだ試合でした。
それでも波田選手の圧力は凄いだろうが
凌いで欲しい
ペースを掴んでから
いかに明確にポイントを取りに行くか
が私の勝利に向けての戦前展開予想でした
実際の試合は震える好試合でした。
結果は引分けでしたが
試合後
「勝ちに等しい引分けであり、今日は充分魅せてもらいました。次に希望が大きく膨らむ引分けなので、堂々と前を向いて、次を目指して欲しい」
とメッセージを送ろうとした
まさにその時に届いたのが
神足選手が病院に搬送されたとの報でした
その数時間前
彼が好打をもらった時、好打を当てた時
全力で声援を送りました。
彼の背中を押しているつもりでした。
が
報を聞き「背中を押している」のではなく
「無理をさせた」のではないかと思い
胸が痛くなりました。
だから
彼の回復をとにかく祈りました。
しかし叶いませんでした。
応援するということは残酷な一面がある
ということを思い知らされました。
その「事実」にどう向き合うのかを
ずっと考えてきました。
そして
応援は続けます。
やめたら
神足くんに怒られてしまう。
やめるわけにはいかないです。
ボクシングを観戦する時
激しい試合には胸熱になるのは
事実です
そこに辛い結果が訪れる可能性は
これからも皆無ではないでしょう
それを前提に
しなければなりませんが
今回の「事実」を踏まえ
選手の側に立った
真の共闘を目指します。
最後に
関係者の皆さまに
心よりお悔やみを申し上げるとともに
神足茂利さん
浦川大将さん
のご冥福を心よりお祈りいたします。