「わたしは甘えているのでしょうか?(27歳・OL)」村上龍

『多くの個人が抱える「バカバカしくも切実な悩み」』に村上さんが答える、一問一答形式のお悩み解決本。末尾の解説で蝶々さんが書いているように、かなりシビアにバッサリ切っています。

社会やこれからの人生に対する20~30代の不安、例えば、「就職面接って、会社側はどんな人を採用してるの?」「結婚したいけどいい男がいない」「男に媚びる同僚がキライなんですけど」などの問いに、冷静にその問題について懸案し、答えてくれています。具体的に彼の知識をかいていたり、漠然とした不満の形をはっきりさせたり、問題の視点を変えてみせたり、いいじゃん別にと言い切ったりする。社会の仕組みがこうだから不安に感じるのかも、と個人をこえた俯瞰的な解説があり、ときには割り切るために背中を押してくれたりする。面白いです。

作家さんだけに、心に響く表現があります。全部の問いの内容に共感するわけではありませんが、ときおり自分が抱きがちだった、あて先勘違いな不満に似たようなものもあり、なるほど誰が悪いってわけでもないんだな、と冷静になれます。いや、うーん、その不満な時期ってもっと若い時だったかな。20代後半だったな。だから、今はどちらかというと村上氏の意見に納得できるけど、20代の当事者だったら怒っちゃうかもしれない 笑。

村上氏の「13歳のハローワーク」も見てみたくなりました。