友人のmixi日記で紹介されていた方の本を、amazonでポチりましたら、週末届いておりました。

脱原発や環境問題でNGO活動に携わってた方なんですね。今回の原発事故を受けて発行されてます。

あちこちで起きてる疑問や誤解を解くような、わかりやすく細かい説明が書かれていて、今後原発問題に対してどうしたらいいのか、を提唱しています。参考文献が載ってないのがちと気になるけれど。

聞いたことある情報も、そうでない情報も、こういう活字で読むと、ちゃんと理解できる気がする。下記は内容の覚書です。長めです。

・事故後1月現在の状況;
炉の爆発という最悪の事態が起きる確率は、核燃料熱が下がるとともに、徐々に下がってきている。しかし、1ヶ月ほどで3割ほど下がった後は、なかなか下がらなくなるので、今後も数年にわたって、この危険な状態とつきあわなければならない。
漏れている放射能が3ヶ月後に止まったとしても、ヨウ素131が1000分の1以下に下がるのに6ヶ月かかる。つまり、長期的につきあわなくてはならない。

・夏場のピーク時の電力消費量の中で、家庭の消費電力は9%しかなく、91%は事業者の消費。
家庭の電気料金をあげたとしても、電力消費を減らすことにはつながらない。

・今の放射能は気体のものなので、風向きに要注意。いまは西風でほとんど太平洋に流されている。日本は偏西風の国なので、これが九州の玄海原発だったら、博多も大阪も東京もみな汚染されている。

・これから起こると予想されている東海地震の震源地は、浜岡原発の真下。耐えうる振動は600ガル、阪神の820ガルすら耐えられないのだ。浜岡はただちに止めるべき。

・政府の「ただちに影響の出るレベルではない」というのは、慢性被害を無視した言葉。

・ドイツで調べたものだが、原発周辺の5キロ以内に住んでいる子供は、そうでない子に比べて白血病にかかる率は2倍以上ある。ドイツの許容量0.3mSv/年よりかなり低い被爆だったはずなのに、である。

・小児、特に乳児は成長のため核分裂が多く、放射能の影響を受けやすい。

・慢性被害を受けるのは食べ物と空気から。野菜は事故後2、3週間は洗えば大丈夫。政府が新たに発表した野菜や魚の放射能基準は甘すぎるので信じない。野菜や魚は500Bq/Kgとしているが、チェルノブイリの時の輸入食品の基準は370。

・毎日吸い込む空気は食べ物の5.5倍の重さ。もっとも気をつけてほしい。風が吹く日は花粉症用のマスクをしよう。

・よくレントゲンと比較した話が出るが、一回のレントゲンやCTと、24時間365日浴びる被爆量を同一に比較するのが間違い。

・被爆した人から被爆する、二次被爆ということは起きえない。被爆した人が放射能を出すことはないから。差別をうむ誤解。

・柏崎のときも、活断層があると知っていながら原発を建てた。電力会社は甘い想定をしていたことを見直すべき。地震の頻発する日本に原発を置くことはできないのだ。今回の原発事故を受けて、テキサス、タイ、中国などの原発開発中止、縮小の方向になっている。

・今まで、電力会社の広告宣伝費はおそらく日本一だった。そのためメディアは、電力会社にとって不都合なことは伝えない、日本は情報鎖国だった。

・今回の事故への賠償責任は東電にあるが補償額が大きすぎて払いきれず、政府が肩代わりする。政府は電力会社から送電線をとりあげ、エネルギーを民主化し、自然エネルギーを誰でも作って売れる仕組みにすべき。

・土に入り込んだ放射性物質を、菜種やヒマワリ、シイタケはよく吸収してくれるという。被災地に植えてみてはどうか。

ということです。
認識を同じくしていくと、やはり原発撤廃、電力会社のあり方を改める方向になるのでしょうね。

しかし、ドイツの小児白血病の報告は衝撃。
小児は微量の放射能にも弱いということか。
ま、別の文献も見てみないと鵜呑みにはできませんが…ふだん気軽にレントゲン撮るのはやっぱり怖いなと。

以上です。