ロスト・イン・トランスレーション
当時気になりつつみないまま過ごしていた映画。
テレビでやっていたのでみてみた。
10年ぐらい前かな?と思ったら、17年前ですって
時の流れが早すぎて…。
映像みて古いなと思ったけど、自分の記憶では当時と今でそんなに街の感じ変わった気はしなかったけど、映像と比べてみるも分かりますね。
ビル・マーレーとスカーレット・ヨハンソンの映画。
雰囲気を楽しむ映画だと思った。
日本人なので、自分にとっては出てくる映像や描写はあるあるなんだけど、海外の人が日本にきたらなんとも奇妙に映るだろうなと思ったり。
言葉も習慣も全く違う国で、取り残されるような不安感というか、自分だけが異質みたいな感覚というか、寂しさというか、あの心許なさというか。
なんとも言えないあの独特の感じが終始うまく表現されていて、ああ、分かる…と思いました。
自分が海外にいったときと同じだね。
テレビつけてもまったく言葉が分からないしね。
笑いのツボもユーモアもイマイチ分からないしね。
なんか昔若い頃に3週間ほど海外にいった時のことを思い出した。
特にヨーロッパ圏。
台湾行った時も同じような心細さは感じたけど、漢字をみるとなんか親近感というかほっとするんだよね。
例えばファミマが全家って表記だったけど、漢字だけだと読めないけど、意味的には分かるなぁって思うと、なんか近い感じがして安心するというか。
英語圏の人も英語が使われていない国でも使用文字がアルファベットだとちょっと安心したりするのかな。
あの2人の独特の繋がりというか関係も、異国で出会った存在だからこそなんだろうと思う。
これは直接映画の感想とはずれるけど、当時の映像から色々思い出して、あの頃に戻りたいな、なんて思ってしまった。
スカーレット・ヨハンソンの若さと先の不安を抱える心細さと、ビル・マーレイの大人の落ち着きと哀愁と中年の揺らぎ。
どの年代も結局人間は不安定な部分があるし、色んなことやらかしてしまうものなんだなと思った。
だから人間らしいんだなと。
きっとあの2人は自国ではもう二度と会うこともないんだろうな。
でもだからこそいいんだと思う。
一期一会でも大きな出逢いはある。
一瞬、タイムスリップできてちょっと切なくなった映画でした。