進撃の巨人 最終巻 ネタバレあり
以前から予約していたネットで書店限定版はゲット
コンビニ限定版は何店舗もまわったけど入手できず
単行本派なので、ネタバレを踏まないように過ごし、なのに思わぬところでネタバレを踏み…(エレンの母が死んだのはエレンの意思とかなんとか)
あと数週間なのにー!!
と地団駄踏みつつ、最終巻を待っていました。
読み終えた感想。
あー、ついに終わってしまった!!
自分は全巻持ってる訳じゃないので(全巻既読)、全部読み直したいなぁと思いました。
そしたらまた理解が深まるかも、伏線回収できるかもと。
設定が複雑すぎて、何回も読まないとなかなか細かいところまでは理解できなかったり、単行本の出る間隔が開きすぎて、若干話が自分のなかで繋がらなかったりするので
賛否両論だったらしいですが、自分は全体的にじわーんと来る感動が心を占めています。
あれだけ苦しみ抜いたキャラクター達が死に直面する厳しい世界ではなく、大切な人達と笑顔で暮らせる優しい世界にやっとたどりついた。
そして結果、伏線となったエレンへの罵り文句、「死に急ぎ野郎」…あぁエレン…。
ジーンときます。。泣けます。
そんな感動の中、面食らったのも半分って感じですかね。
エレンが大事なミカサやアルミン、仲間達を生かすため、彼らを英雄にするために自ら悪役になって彼らに自分を討ち取らせた。
納得です。
面食らったのは、最終巻&最終回にして急に恋愛全開モードが発動されたこと。
いや、エレンがなんだかんだミカサを好きだったのは感じていたけど、あの殺伐とした世界観の中、急にエレンにデレ全開されても正直戸惑った笑。アルミンとの場面はある意味ギャグシーンだったんだろうけど、自分は笑うより非常に戸惑った笑。
でもそれだけ大事で大好きだったんだよねぇ…。
まぁずっとミカサが好きで、大切にしたかったからこそがこの物語の全てだったのかなと、ラストを見届けた今は思うけど。
パラレルワールド?的なところでミカサと話したとき、きっと本人に伝えていたよね。きっと。
ミカサはずっとあんなにエレンが好きだって言動に出し続けていたんだから、ちゃんとエレンからも言葉でも気持ちをもらえていたらいいな。
これまでも他のキャラでほんのり恋愛要素が出てきたりはしていたし、ユミルが王を好きだったんだろうなというのもなんとなく醸し出されていた気がするけど、あの殺伐とした人がどんどん殺されていき、仲間もどんどん心臓を捧げていくあの世界観の中、急にAll you need is loveの世界観にガラッと変わってしまった感じがして、最初はちょっとついていけなかった。
シビアで厳しい世界から、急激に愛が全ての優しい世界へ変わったみたいな。
でも平和な世界って、間違いなく後者の世界観でなきゃ成り立たないと思うので、ある意味行き着くべくはそこなのか。
それにずっとあの世界のなかで生きてきたキャラクター達には、平穏な生活を手に入れて幸せになって欲しいと思うし、これでよかったのかなと思ったら気持ちがついてきた。
もちろん人口の8割が亡くなったわけで、無傷ではなく痛みを伴ったし、まだ差別もなかなか解消までは至らないだろうし、現実、全てがハッピーエンドとなったわけではないし、問題はたくさん残っている。
それを解決していくのが、アルミン達、生き残った人達なんだろうな。
ラスト、鳥がミカサのマフラーを巻いてあげていたけど、作中ちょこちょこでてきた鳥は自由の象徴なのかなぁと漠然と思っていたけど、エレンだったのかなと思った。
ミカサは、結婚して(ミカサらしき女性に寄り添う男性の後ろ姿…もしやジャン?)、子どもをもうけ、おばあちゃんになってもエレンのお墓に通い、亡くなる時にはあのエレンのマフラーを巻いてもらい…家族に恵まれ、エレンのこともずっと生涯想い続けて、幸せな人生を送ったんだね。
最後に出てきたエレンに似た?男の子…。
あれはエレンの生まれ変わりなのか?
それともまた歴史は繰り返されるってことなのか?
それは想像にお任せって感じなのですかね。
ユミルがエレンの手をとったのは分かった。
ジークは多分愛を知らなくて(気づいてなくて?)、エレンはミカサを想っていたので恋や愛を知っていたからユミルはエレンを選んだんだと思う。
2000年も誰かを待っていた、でもなんでそれがミカサなの?と疑問だったんだけど…
ユミルはミカサを待っていたというより、恋や愛に打ち勝てる人(自分を解放してくれる人)を待っていたのかなと思った。
エレンの手を取った時点で、ユミルを解放してくれるのは必然的にエレンが想う相手になったのかなと思う。
そして相手もエレンを想っていた。
でもその想いを抱えつつ、エレンを手にかける選択をした。
それが愛ゆえに逆らえなくて雁字搦めになっていたユミルとは対照的で、ミカサの強さにユミルはうたれて長年のしがらみから解放されたのかなと。
それがミカサだったので、結果的に待ち続けた人はミカサだったと結果論でそうなったのかなと。
結局、ヒストリアの妊娠は何か背負っているのかなとか伏線あるのかなと思っていたけど、ある意味ジークのいっていたことを象徴する感じにはなったけど、何か秘密が隠れているとかのことはなかったんだな、普通に好きな相手との子どもを妊娠したっていう幸せの形だったのかな。
でもこれも最初から読み直せば何か見つかるのかも。
エレンは結局、究極の選択で、母かミカサ達かで考えて、結局、ミカサ達を取り、ベルトルトを生かすために母を犠牲にしたってことですよね。
今までの展開はエレンが望んだ世界、望んだルートで未来は進んだってこと?
だったらもっと選べるものはなかったのか?
それとも限られた条件のなかで選べる、望める最善がこうだったのか?
進撃の巨人が未来も視える、過去の進撃の巨人に干渉できるって何でもアリの最強設定が出てきたあたりから、頭がこんがらがっています。
なのでやっぱりもう一度全巻読み直したい
そしたらもっとすんなり理解できると思うので。
今までの進撃から考えると、優しい世界で完結となった進撃ですが、今まで過酷な苦しみと戦い続けたキャラクター達、巨人がいなくなった世界で幸せに平和に生きていって欲しいなぁと思います。
エレンはどうか安らかに。
生きていて欲しかったけど、これも彼の信念であり矜持であり生き様だったんだろうなあ。
あー、進撃ロスになっちゃうわ。。
先生、お疲れさまでした
壮大な物語をありがとうございました
ここまで書いて、またもう一度最終巻読み返したら、じんわりがさらにじーんと深まって、泣いてしまった。
恋愛要素満載で最初は面食らった部分も何度か読んでいるとじーんに変わり、今は泣けてきてしまう。
久々に無邪気というか、何も背負わず、本音で幼馴染みと語るエレン。
アルミンにだから言えた本音だよね。
最初読んだときは読み落としてたけど、ミカサとエレンの最期、ミカサは首を切りおとしたあとにキスしてたのね。
言葉もなく静かに穏やかに目を閉じるエレンがある種の安らぎを得ているようにも見えてまた泣ける…。
ミカサって…強いよね。
能力的なところだけでなく心も。
エレンへの気持ちはちょっと凶器的なところもあるほど強かったから、作中、何度もエレンが死んじゃったらミカサどうなるんだろう…と心配していたぐらい。
ミカサが戦い放棄したらきっと調査兵団戦力ダウンしすぎて人間は巨人に負けるな…とか思っちゃってたけど、自ら何より大切なエレンの首を切り、きちんと片をつける。
その後もエレンを想いながら、ちゃんとエレンの望んだように幸せになる。
ユミルにはできなくて、ミカサだからできたこと。
最後のシーンもう一度見直してたら、ミカサ達がいなくなったあと、結局、また戦争は繰り返されたのね…。
最後の少年はエレンの眠る木を発見。
木の根の穴に落ちてまた巨人になる?
歴史はまた繰り返す?
でももう巨人はいなくなったよね?
人がいれば争いは繰り返されるのは現実でも同じ。
ハッピーでもバッドでもない現実なのかな。