全日本フィギュア 女子フリー | altさんのブログ

全日本フィギュア 女子フリー

幸せなことに現地観戦。
もうすでにザルな頭からは色々抜け落ちているけれど、備忘録のためちょいちょい書き留めます。

25日はジャッジ側ロングサイドの真ん中寄りのスタンドSS。
選手の表情も分かりやすい&とても見やすい当たり席でした。
一番端で移動もしやすかったし。

今回たまたま、ロング裏、ショート、ロング表と全て体験しましたが、やはり一番観戦しやすいのはロング表ですね。
特に昨日の席は、ジャッジ達の後ろの方で、決めポーズも当然ほぼ正面で見られる、電光掲示板もわりと近くて見やすい、表のロングなのでリンクカバーや動きのバランスも把握しやすい。
うーん、かなり好きなお席でラッキー。

女子は本当に完成度の高い試合というか、ミスの許されないレベルの高い試合でした。
上位ジュニア勢のレベルの高さとミスのなさが印象的。

でも昨日一番ぐっときたのは、佳菜子ちゃんの演技かも知れない。

佳菜子ちゃんと真央ちゃんの演技は、特に力が入るというか、祈るような気持ちで緊張しながら見ていました。
会場も同じ気持ちの方が多かったと思う、応援がすごかったです。

佳菜子ちゃん、ものすごく良かった!!
緊張していたのが表情にも出ていたけれど、動きも表現もベテランらしく美しかったし、演技としてすばらしかった。
トスカの壮大な曲に負けない佳菜子ちゃんの演技。さすがです。
もちろんスタオベ、演技後の表情にもう、ぐっときてぐっときて。
美穂子先生の涙、満知子先生と三人のハグ。
もらい泣きしそうになりながら見ていました。立ちながら涙抑えるのに苦労した。
素晴らしかった。
こんな村上佳菜子が見たかったんだ!!という演技と、心からの笑顔。
こんなに素敵な素晴らしい演技と笑顔を見せてくれて佳菜子ちゃん、ありがとう!!
あの素晴らしい演技を、この瞬間を、現地で共有できたことに感謝。

真央ちゃん。
会場の真央ちゃんを応援する熱、そして祈るような気持ちも皆が共有していたと思います。
リンクイン時のすごい歓声、そして演技前の、すっとリンクをエッジでさばいた音がしんと静まり返った場内に響くの。
あの瞬間に既にある意味ぞくっときた。

リチュアルは今の真央ちゃんだからこなせるプログラムだと思います。
表情、仕草、醸し出す雰囲気、全てが若手が多い全日本の中で格別に際立っていました。
線の美しさは元々別格ですが、高貴なエレガントさ、大人の爽やかな色気、存在感、超絶ステップ、全てが素晴らしかった。
6分間で鮮やかに決めた美しい3Aが本番では決まらなかったこと、また他のジャンプでも抜けがあったことなど、完璧な演技とは行かなかったものの、怪我を抱え、体もメンタルも相当大変だったと思われる今シーズンの中、復調を感じる演技だったと思います。
3-3入れてきた攻める姿勢にも感動。
根っからのアスリートだなと感じさせてくれる真央ちゃん、かっこよすぎです。

現役続行と言ってくれて嬉しい。
ノービスの頃、初めて全日本に推薦で出てから、ずっと見続けている選手。
良いときも悪いときもずっと見てきた。
ずっと応援します。
そんなファンが真央ちゃんにはとても多いと思うし、そんなファンを日本のみならず世界中にたくさん獲得してきた真央ちゃんはやはり特別な選手だと思います。
シニアに上がってから初の代表を逃したかも知れないけれど、今までずっとトップで皆を引っ張ってきた。
一回ぐらい、後輩達にオリンピックの枠取りを任せたって良いのでは。
ゆっくり休んで来シーズンこそは万全な状態で迎えて欲しい。
真央ちゃんの夢が叶いますように。

白岩優奈ちゃん。
若手の中で一番の爆発力を持った選手かも知れない。
SPがふるわなくても、必ずフリーは巻き返す。
見た目はふんわりした雰囲気の可愛い選手だけれど、秘めたものは相当強いものを持っているんじゃないかなと勝手に思っています。
フリー、本当に素晴らしかった。
技術はもちろんですが、全ての質が高く、プログラムとして全体が素晴らしかったと思います。
会場も大いに盛り上がりました。
投げ込まれる花の多いこと、多いこと。
もちろんスタオベですとも。
ジュニアのGPSにも出ていて、地元関西、知名度が高いとはいえ、世界ジュニアで優勝した真凜ちゃんほどの知名度はまだ全国的にはなく、シニアデビューもまだの選手。
その選手にこれだけの歓声と花が投げ込まれるということは、それだけいい演技で観客を魅了したからに他ならないと思います。本当に素晴らしかったもの。
いや、コールの段階から歓声がすごくてすでに人気は高かったのは事実ですけどね!
真央ちゃんと佳菜子ちゃんをのぞいた中で、一番の盛り上がりだったかも知れない。

真凜ちゃん。
ただひたすらに美しかった。
滑りやジャンプ、スピンなど、オールラウンダータイプで(今のジュニアはそういう子が多いけど)、全体の質と元々のポテンシャルが高い。
華があるし、演技全体が美しく魅了されます。
ジュニア選手の中で表現力が飛び抜けています。
まだ試合毎のムラがあるけれど、次代のエース候補であることには間違いないし、数年後が楽しみです。
ここ1、2年の伸びが素晴らしくて、毎年楽しみな選手。
ノービスの頃から上手でしたが、こんなに美しい演技をする選手になるなんて。
選手の成長ってワクワクしますね。

花織ちゃん。
相当緊張していたでしょうか。
リンクインしたときの表情がそのように見えました。
どちらかというとジャンプが注目される選手かなと思っていたけれど、実際に生で見た方が滑りも綺麗だし、表現力もこれからというだけで決して典型的なジャンプ寄りの選手ではないなと実感。
生で見られて良い意味で印象がだいぶ変わりました。
これからの成長が楽しみです。

三原舞依ちゃん。
すごい演技でした。
ノーミス完璧!
会場も大喝采&スタオベ。
この舞台でここまでの完璧なる演技、すごすぎ。
とても技術が高いけど、表情と表現面が気になります。
なのでこれからの伸び代が楽しみ!
なんだろう、彼女を見ていると、なんだか覚醒前の中野友加里ちゃんが頭をよぎるのです。
タイプも全然違うし、なんでなのか自分でも分からないんですけど。
ちょっと顔が似てるからかな?
友加里ちゃんもドーナツスピンで有名になる前は、表情が硬い選手という印象でした。
その後、表現面に取り組んでからも、1、2年はぎこちなく、無理矢理笑顔を作ってる感が拭えず。
でもその後は無理矢理さもなくなってきて自然になり、素晴らしい選手に成長していきましたよね。
なので三原選手も表現が身に付いたときが、技術と噛み合ってどんな素晴らしい選手になるのかが楽しみです。
すごい演技をするのに、氷上を降りるとあどけなくて純粋で可愛い。
代表発表の時の丁寧なお辞儀が微笑ましかったです。

新葉ちゃん。
シニアに上がる年に表現面に力を入れたことが功を奏して、ジュニアっぽさがすでにない感じで見応えが出て来たと思います。
シニアデビューの年にがらっと印象を変えて現れる事って、なかなか出来ないと思うし、素晴らしい。
新葉ちゃんは、滑りの美しさとスピード感、その中で跳ぶ流れのあるダイナミックなジャンプを跳ぶ、そんなイメージだったのですが、欲を言うと、今日は良いときのあのスピード感とその中で跳ぶジャンプが、本人比で最高の出来とはいかなかったかなと思います。
最高の時はもっと着氷が流れるし、スピード感ももっとあるというか。
でもさすがの演技でした。
彼女もワールド初代表なのに、すでに全日本表彰台にのぼっているからか、貫禄があり、全然初出場感がありません(良い意味です。)。
でも三原選手の方が二つぐらい年上なんですよね。見えない。
新葉ちゃんはメンタルが強そうなところも今後楽しみです。

知子ちゃん。
優勝大本命さっとん。
緊張からか、表現面も動きも、本人比で少し固かったように感じました。
わずかながら珍しくミスも出ましたし。
でもそれでもここまでまとめられるのが知子ちゃんだなぁと。
彼女はジャンプに高さがなく、なかなかそこで稼げるタイプの選手ではないと思うのですが、全体の質の高さと密度が素晴らしいと思います。そして抜群の安定感。
年々密度が濃くなっているように感じます。
ちゃんと短所はカバー、長所はさらに伸ばす、毎年プログラムの質、各要素を高める。
全てをきっちり取り組んで進めているからこその結果であり、魅力なのかなと。
リンクの中で白衣装。
とても美しかったです。
三連覇おめでとう!

理華ちゃん。
リバーダンスに戻してきたと言うことで、楽しみにしていました。
ぴったりのプログラムだと思うので。
そして最終滑走と言うことで、いつぞやの素晴らしかった全日本の演技再来かと期待したんですが、少しほろ苦い結果となりましたね。
手足が長く、決まったジャンプはダイナミックで迫力があるから、とても見応えがあります。
ミスが出ても攻めていたのが良かった。
後半に3-3も入ったし。
シニア一年目の最高のシーズンから、なかなか上手く行かないシーズンを過ごしているけれど、理華ちゃんには理華ちゃんだけの魅力があるから、そこを伸ばした演技がみたいなと思います。
あっこちゃんの振付もいいけれど、二シーズン、似た感じのタイプの選曲というかプログラムが続いているので、また違ったタイプの曲や、違う振付師のものを滑ってみても良いかもしれないと思ったり。

女子は本当にレベルが高く、少しのミスが順位を左右する厳しい大会だったと思います。
これからこの時代がしばらく続くのかと思うと、見ている方も緊張する。
来年はいよいよ平昌の代表が決まる試合なので(チケットが取れる気はしないけど取れたとして)、胃が痛くて座っていられないかも。
全て放心状態で抜け殻になるぐらい消耗しそうな自分が見える。
男子も女子も、見ている方も冷静ではいられないと思う。

代表はフレッシュな顔ぶれとなりました。
四大陸が平昌と同じリンクと言うことで、ワールド代表が皆そのまま派遣となりましたが、冬季アジアが控える(というより押し迫る)シングル優勝者二人は派遣が大変なことに。
すとオデ、かなクリも連戦大変ですが、昌磨くんとさっとんは、アイスショーもかなりハードですしね。
年明けから目白押し。
THElegendsとか掛け持ちですよね?他のショーと。

皆様どうかステイヘルシーで。

素晴らしい全日本をどうもありがとうございました。
選手の皆様、連盟の方々、運営の方々、お疲れ様でした。
つかの間の休養となるかもしれませんが、年末年始、リフレッシュできますように。
シーズン後半も楽しみにしています。
良いお年を!