山本五十六さんの映画 | altさんのブログ

山本五十六さんの映画

映画になんて全く興味がない父が、珍しく「五十六の映画は見たい」と言ったので、お供してきました。

かなり歴史にうとく、世間知らずなおバカな私は山本さんという人物は知らなかったんですが(恥)、歴史に基づく映画であること、「像の背中」の役所さんが主演であること、出演者がかなり豪華であることに興味を引かれて。

正直最初の何十分かは難しくてよく分からなかったけど、話が動き出してからは引き込まれました。

すごく考えさせられる映画で、どの俳優さんも熱演でかっこよかったです。
戦争が残すものは何もない。
改めて、国、人、戦争について…色々考えさせられました。
また、規模を小さくして、この話を会社と見立てた場合、どの人物もいそうで(いや、山本長官みたいな人はなかなかいないかな)、また意に反しても組織には逆らえない。
その状況でどう動くかで上司の器が分かるんだなぁと考えさせられたり。

いかにもきれいにまとめるでもない終わり方に好感を持ちました。

山本長官、阿部さん、柳葉さんのできた人物、熱い椎名さんなど正統派な役柄ではなく、反発して他からの圧力もあり命令に背き部下をたくさん逝かせて失敗した南雲さんのキャラクターにもなんだか人間味を感じました。

上に立てば立つほど壊すものも増えてしまう…「責任」を取ってやめるなんてセリフよくききますが、そんなことでとれない責任もある。

なんだか平和な世の中だから言えることなのかなと。

語彙力のない私にはうまく感想を書き記せないけど、見て良かったと思います。

何十年か前に日本で実際にあったこと。
今日本も世界も大変な時期にありますが、天災は人間の力が及ばなくても、人災は防げる。
平和な世を後世の人間の一員として感謝して守っていきたいです。