19才の夏。

お気楽大学生の夏休みは長く、暑い。

お金も無いから、とにかく海で過ごす日々。



地元の海で、友達と遊んでたら

ジェットに乗らない? と誘われた。


ありがちなナンパだなぁ。


でもいいよ♪

陽に焼けた笑顔がキュートだったから。


2人乗りのジェットは狭くて、体がどうしてもくっついてしまう。

わざと激しいターンをくり返す彼。


「危ないから、しっかりつかまって!!」って言うけど


危なくしてるのは自分でしょ^^;


必死にしがみついた手をグッと握ぎられて、そのまま沖へ出た。



波の無い穏やかな水面にジェットを浮かべたまま、

色々話をして


すっかり意気投合したあたしたちは、付き合うことにした。


同い年で、ヤンチャぶってるけど、


家族想いの優しい彼がとても好きだった。



楽しい夏の2ヶ月間はあっという間に過ぎる。


あたしが大学のある東京に戻ることになって


しばらく電話や行き来で続いたけど


冬が来る前に恋は終わった。





昨日、あたしは結婚披露宴会場で


彼と両家両親も一緒に、内覧会というイベントに参加していた。


色んな引き出物を見て回っていると、隣に背の高い男の人が立った。


ジーッと視線を感じるので、何?と思って見返すと


全然知らない人。


あれ? でも・・・



その人がニコって笑って、『やっぱり』と言うのと同時に


あたしもそれが、あの夏の彼だと気付いた。


思わず『あーーーー!』と大きな声を出しちゃって


うちの家族も、もちろんあたしの彼も、


そして、彼のフィアンセや家族もこちらを見た。



「久しぶり。決まったんですね。おめでとう^^」


「そちらこそ。おめでとうございます^^」


じゃ^^ 



とお互い笑顔ですれ違う双方一行。


ソツないようで、結構不自然だったけど


その後はうちの母に、「知り合い?」「そうそう」くらいの会話で終了した。



ああ、懐かしい。


そしてステキになってた!


彼もそう思ってくれたら嬉しいけど。。


でも偶然とはいえ、


再会出来たのがお互い幸せな場所で良かった。


それがすごく


嬉しかった。