我が身の老いを、自覚する …
実家の母が、口癖のように私に言うのが
「呆けてしもうて、変なことを言うとらんかな?」
自分 (母) が、ボケていることに気づいておらず
同じことを、何度も何度も繰り返して話したり
トンチンカンなことを言ったりしてはいないかと心配し
もしも変なことを言うようになっているのなら
遠慮なく自分に言って欲しいと頼まれるので
私も毎回、同じ返事をしています。
大丈夫!老いていくのは私だって同じ。
変なことを言ったとしても、お互い様だ、と
愛彩は、まだまだ若いのだから
ボケる心配なんてしなくても良いと
老いた母から逆に慰められるのですが
近頃の私、ちょっと笑っていられないかも …。
先日の会議の後の雑談で
○○さん、一回も出席をされていないですけど
お仕事がお忙しいのでしょうか、なんて言ったのに
夜、布団に入ってウトウトしかけた時に思い出す。
先月は、ちゃんと来てくださっていたではないかと
トンチンカンなことを言っているのは
母ではなくて私の方だ … と
自分の 頭 が心配に …
次女母子が帰ってきた日の夜
次女は仕事があるので市内に出かけ
私はお通夜がありました。
夫にとっては初めての、自分一人での子守りだったので
本人も含めて、大丈夫だろうかと心配をしましたが
お通夜を終えて戻った私に、モンチッチが言いました。
ばあちゃん!おかえりなさい!
あのね、モンちゃんは、じいちゃんとお風呂に入ったよ。
頭も じいちゃんが洗ってくれたし
髪も じいちゃんが乾かしてくれたんだよ!
じいちゃん、ちゃんと上手にできたんだよ!
お世話をされた本人から
上手にできたと褒められる夫を笑いながら
この留守番で、二人の距離が縮まったかと
嬉しく報告を聞いたのですが
昨日、自宅に戻るモンチッチから
子守りのお礼のプレゼントだと言って渡されたのが
折り紙を、自分一人で折ったり丸めたり
切ったり貼ったりをして作ったという、こちらです。
次女曰く、目が大きく描かれているのは
アニメの顔の影響なのだそうですが
左が夫で、右が私で、ハートの中にいるのが
自分なのだという説明を受けながら見ると
リボンで飾られた私の頭に対して
夫の頭には、髪の毛が一本も無いという …
4歳児相手に、なんでや?仲良く二人で遊んだのに
どうして髪の毛が無いんや?
ちょっと酷いじゃないかと
ブーブ-言っていた約一名を、全く気にせず
また来るからね~と手を振って
画伯は、改札の中に消えていきました。