幸せオーラ満開の三上さんがやたらと彼氏を作れとうるさい。

まだ言うか?しつこいな!


取引先の人との商談を終え、デスクに戻ろうとしたらこう言った。


三「ねぇ谷さん、この子と付き合わない?」


私「もう!仕事中ですよ?勘弁してくださいよ!」


谷「いいですよ、友達から始めましょうか。」


私「ほら、こんなに気を使わせちゃったじゃないですか!谷さん、お疲れ様でした。また後日連絡しますね。」


三「あらカップル誕生?」


私「違いますから。ほら、谷さん急いで帰ってください。」


谷「あはは、では失礼します。」


そう言いながら帰って行った。

ここは三上さんにパシッと言わなきゃ。

お昼休みにランチに誘った。


私「私ね、昔占い師にクズしか寄ってこないって言われたんです。実際付き合ったり結婚した人は全員クズでした。」


三「うん、知ってる。でも谷さんは違うと思うんだけどな。」


私「はい、違うと思います。だからこそ私とはご縁がない人なんです。」


三「ふーん、そうなんだ。なら一回付き合ってみたら?たぶん谷さんあなたに気があると思うよ。」


私「ないですないです!」


三「そうかなぁ。とにかく考えてみなよ。」


私「はいはい、考えときます。だから勝手に誰彼構わず声掛けないでくださいね。」


三「ふふっ、分かったよ。」


不思議なもんで、この一件から谷さんを意識するよになった。

何故だ?私、落ち着け!