高校生になって初彼ができた時、思いの外喜んでくれた。
あれだけ私が幸せになることを恨んでいたのに、実に不思議だ。
しかし色々あって破局した。
それをオマエが至らないせいだと私を責めた。
母親なのに私に寄り添ってくれないのが悲しかった。
たぶんだけど、そのまま順調に交際を続けてあわよくば卒業と同時に結婚して欲しかったんだと思う。
この家から出ていって欲しい。
早く結婚出産をして自分と同じように人生詰めばいい。
私が内部進学はせず他の大学を目指したいと言った時、父は賛成してくれた。
母はお好きなようにと言った。
どうせ途中で投げ出してどこにもご縁がなく進学しないまま途方に暮れると思っていたらしい。
でも合格を知って真っ先にしたことは義妹達に自慢することだった。
私に似て賢い、私側の家系に似た、あなた達の子供はこうはいかない。
こんな母親だったから、私は早くに結婚して二度も失敗した。
いや、母のせいにするなんてダメだ。
離婚は自分のせいなんだ。