朝礼終了後、須藤さんが柴田さんのことをみんなに暴露した。
自分がどれだけ酷い目に遭ったか力説していた。
柴田さんの実家に1人で行き、あなたの息子に弄ばれたと言ったらご両親がとても驚いていたと、半笑み浮かべて私達に報告。
どう思いますか?とみんなの意見を求めた。
しかし彼女が思い描いた反応ではなかった。
この多様性の時代に時代錯誤甚だしい。
わざわざ私達に何を求めているのか。
あなたの行いには賛同できない。
ここで最後に柴田さんがトドメを刺した。
柴田「言いたいことはそれだけ?夕べ遅く父親から連絡があった。結婚相手があの人でなくて本当に良かった、あんな不細工で年増で頭の悪そうな人が嫁だなんてどうしても受け入れられない。だから嘘だと聞いて安心したって。」
悪いと思ったけど、みんなここでクスクス笑った。
顔を真っ赤にした須藤さんがそのまま会社を早退した。