昼休み、お弁当をかっこんで公園に向かったら柴田さんはもう来ていた。


私「ごめんね、お待たせ。」


柴田「いや、こちらこそ。来てくれて有難う。」


柴田さんが私にお願いしたいことを話してくれた。


長く交際している人がいる。

でもその人とは結婚できない。

でもこのままでも充分幸せだと思っていた。

実家の親が早く孫の顔を見せろとうるさい。

自力で見つけられないのならお見合いをすれば良い。

ここで好きな人がいると伝えた。

なら連れてきなさいと言われた。

無理だと言ったらやっぱり嘘なんだ、見合いしろと言われた。

どんなに嘘じゃないと言っても信じてくれない。


私「何故連れていけないの?」


柴田「絶対反対されるから。」


私「そうなんだ。」


柴田「一生一緒にいたいんだ。こんなに人を好きになったことないんだ。」


そう言ってスマホの写真を見せてくれた。


なるほど。

そこに写ってるのは満面の笑みの柴田さん。

こんな顔、今まで見たことないよ。

とても素敵な笑顔だ。


そして

その隣には、やはり満面の笑みで柴田さんにまとわりついてる人。

本当に愛し合ってるんだね。


柴田さんのお相手は


惚れ惚れするようなナイスガイだった。