宣言通り夫からの連絡が途絶えた。

またひょっこり帰ってくると思っていたのに、まさかお正月も帰ってこないとは。

もしかして◯んだの?

なら会社から連絡があるか。

まあ別にいいよ。

これはこれで快適な毎日だから。


ある日、私のスマホに無言電話がかかってきた。


知らない番号だったので1度目は出なかった。

2度目は私がもしもしと言うと直ぐに切れた。

3度目はこちらから何も言わずに聞き耳を立てた。

微かに聞こえる電車の音。

そしてアナウンスの声も聞こえた。


「この列車は◯◯行きです」


ふーん、ここから何百キロも離れたところからいったい何の用?


ちょっとからかってみた。


私「どこからかけてきたのか分かっちゃった。」


直ぐに電話は切れた。


どこの誰だか知らないけど、せめて非通知にすれば良いのに。

思いっきり電話番号バレてるよ。 

あまり頭は良くないとみた。

それに◯◯駅は夫の会社の近くだよ。

奇遇だね。


念のため電話番号を登録した。


登録名は[たぶん夫の愛人]


さて、今度こそ失敗しないようにしなきゃね。



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