夫は息子と2人でお留守番。
指定されたお店に1人で向かった。
広い店内を見渡すとそれらしき女性がいた。
私に気づくと咄嗟にボイレコらしきものを操作していた。
なるほど。
私も用意してきたけど、録音されるのならあまり感情的にはならないようにしなきゃね。
私「初めまして。お待たせして申し訳ありません。」
彼女「ふっ、意外と普通の人だ。」
なんだ?
初対面で言うことか???
彼女の第一印象はケバい人。
元嫁とも中山梨花とも、もちろん私ともタイプが全く違う。
夫は本当に誰でもいいのか。
見た目もファッションもアンミカを彷彿とさせる。
長い爪もマニキュアも、彼女なりのこだわりなのだろう。
私「夫からあなたに会うように言われてきました。なんでも聞いてください。」
彼女「別に聞きたいことなんてないよ。早く別れてくれたらいいだけだから。」
ならなんで呼ばれた⁇
私「そうですか。分かりました。いろいろ片づけば離婚届を提出します。」
彼女「なる早でよろしく。」
私「1つだけ質問させてください。あなたは初婚ですか?」
彼女「うん、そうだよ。あなたとは違うから。」
私「分かりました。どうぞお幸せに。」
この話し合いで夫は私に何を望んだのだろう。
伝票を取ろうとしたら、借りは作りたくないから割り勘でと言われた。
2人仲良くレジに向かう途中、彼女がボイレコのスイッチを切ったのが分かった。
ここで衝撃の言葉をつぶやいた。
「娘、迎えに行かなきゃ。」
はっ???娘とな????