驚いて言葉が出ない私を抱きしめようとした山崎さん。

咄嗟に手を払い除けた。


真っ先に思ったのは知らなかったとは言え奥様に大変申し訳ないことをしたと言うことだった。


言葉にできない私を察してか、山崎さんが今までのことを話してくれた。



今住んでるマンションは単身赴任の寮であること。


長期休暇の帰省は実家ではなく家族が住んでいる家に戻っていた。


子供が2人いる。


でも自分の子ではなく奥さんの連れ子。


7歳年上の奥さんとは学生の頃からの知り合い。


惚れられて押しかけてきたので流れで結婚した。


今はお互い冷めきっている。


結婚を後悔している。


その証拠に赴任先に着いてこなかった。


ゆくゆくは離婚してキミと一緒になりたい。


バツイチ同士幸せになろう。



‥‥ごめんね、信用できないから。