お付き合いするにあたって肝心なことを言いそびれていた。

私がバツイチだと言うことを。


以前、バツイチと結婚なんかしたら親が泣くと言われたことがあった。

山崎さんもそう思っているのかも知れない。


いつどのタイミングで言うべきか。

フラれるなら早い方が私の傷も浅く済む。


そんなこんなでいよいよその時がやってきた。

一緒に我が家でくつろいでいた時、このままずっと一緒にいられたらいいのになと言われた。


私「あのね、実は黙っていたことがあって。」


山崎「何?なんか怖いんだけど。」


私「実はね。私‥‥バツイチなの。」


山崎「え?そうなの?」


私「今頃言うなんてごめんね。卑怯だよね。」


山崎「いや卑怯ではないよ。ちょっと驚いたけど。」


私「ごめんなさい。」


山崎「ちょうどよかった、実は僕も黙ってたことがあって。」


私「え?何?」


山崎「いつ言おうかとずっと悩んでて。」


私「うん。」


山崎「実は僕‥‥結婚してる。」



はぁぁぁぁ⁇⁇⁇⁇