その日を境に一緒に散歩するのが日課になった。
ガジュが私を見上げる仕草がたまらなく可愛い。
いつもの散歩コースを歩いて終了。
各々家に帰る。
9月の4連休、山崎さんはガジュを連れて実家に帰省する。
ついこないだ帰ったばかりなのにな。
でも楽しみにしてる甥姪がいるから仕方がないのだそう。
インターホンが鳴った。
ペットキャリーに入ったガジュを抱えた山崎さんだった。
山崎「今から行ってきます。」
私「行ってらっしゃい。寂しいな。」
山崎「‥‥抱きしめてもいい?」
私「うん。いいよ。」
玄関先で思いっきり抱きしめられた。
ちょっと苦しい。
なんと、そのまま抱き上げてベッドに落とされた。
私「え?山崎さん⁇」
山崎「ごめん、ホントごめん。」
そう言うや否や思いっきりキスされた。
顔が怖い。どうしよう。
山崎「4日も離れ離れなんて嫌だ。抱きたい。向こうでキミを思い出したいよ。いいよね?」
私「ダメだって言っても無理でしょう?」
山崎「うん、無理だごめんよ。僕のことを見て?目に焼き付けて?好きになって?」
私「もうとっくに‥‥好きだよ。」
山崎「ホントに?嬉しいよ。僕も愛してる。」
服を着たまま突いてきた。
凄い、こんなの初めてだ。
いつもクールな山崎さんが私のことを見て我を忘れるなんて。
ひとしきり終えた後、山崎さんとガジュは何事もなかったかのように部屋を後にした。