知らなかったけど、会社の鍵を勝手に複製するのは違反だと課長に怒られた。
ここで同僚達が助けてくれた。
勝手なことをしたのは木下さんのせい。なので責めるなら木下さんの方だと反論してくれた。
そう言うことならと上司が上層部に掛け合ってくれてことなきを得た。
そのまま私がマスターキーを預かることになった。
でも、解錠係になった途端、木下さんは遅く来るようになったので、また私が解錠することに。
いったいどう言うつもり?
もう大っ嫌い!!
でも見てくれてる人はいる訳で。
他の同僚が私の味方をしてくれる。
困っている時は助けてくれた。
お昼休みにみんなでわちゃわちゃしていると、木下さんがなんの話?と入ってこようとした。
大した話じゃないですと言うと、あっそうと不貞腐れる。
別に仲間外れにしようとは思っていない。
メイクとかネイルとかバッグの話なんか絶対木下さんは興味がないだろうから。
でも、ムカついたのか木下さんがブランドバッグを持って出社してきた。
爪には真っ赤なネイル。
一瞬10本ともドアに挟まったのかと思うくらい赤黒くなってて驚いた。
20代の私達が欲しくても手が出ないお値段のバッグを日替わりで持ってくる。
余計なお世話だけど、もっと年齢に相応しいものを身につければいいのに。
誰も凄いですねとか、羨ましいなどと一切言わない。
だって似合ってないから。
ある日、私に向かってこう言った。
木下「バツイチってみっともないね。」
は?何?突然!
ここで同僚達が一斉にこう言った。
同僚1「バツイチよりも50代で一度も結婚してない方がみっともないと思いますよ。」
同僚2「そうそう色々欠陥ありそうw」
やがて木下さんは大人しくなった。
もう私達に関わらないでね。