翌日。

いつもの時間に出社したら、またまた木下さんが扉の前で立っていた。

ごめんなさいと言いながら解錠するも、納得がいかない私。


翌々日。

敢えて一本早い電車に乗って出社した。時間にして15分早い到着。

これなら絶対大丈夫だろうと思ったけど、なんとまたしても木下さんがニコニコしながら待機。


私「これ以上早く出社する自信ありません。この鍵を木下さんに渡してもいいですか?」


木下「ダメだよ。それはあなたの仕事なんだから最後まで任務を遂行しなきゃ。」


私「ここ最近何故こんなに早いんですか?」


木下「早く目が覚めるんだもの、しょうがないでしょ?」


私「私はこれ以上早く来れませんから。」


木下「私がここで待てばいいのよ。一刻も早く仕事を始めたいけど、仕方がないからあなたが来るのをここでじっと待つから。いいのよ、私さえ我慢すればいいんだから。」


なんか嫌な言い方だな。

なんでコイツにここまで言われなきゃならないんだ⁇


それにあなたの仕事って雑用だけだよね?

パソコンできないし電話も取らない。

私達が髪の毛振り乱して仕事をしている中、ゆっくりゆっくり紙袋を畳んでるだけだよね?




その日の帰り、自腹でマスターキーを作りに行った。



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