会社のエレベーターに相川さんが乗ってきた。
お疲れ様ですと挨拶をした。次の階で私達以外全員降りた。2人きりだと気まずい。
相「なんでLINEブロックしたの?」
私「未来の花嫁に申し訳ないから」
相「そんなの気にしなくていいよ。向こうも適当に遊んでるから。」
やっぱりね。
私「妊娠は本当だったりして。」
相「お、鋭いな。たぶんそうだと思う。下ろしたのか流産なのかは知らないけど、どうしても俺とやり直したいんだってさ。」
私「モテモテだね。でもどうして結婚する気になったの?」
相「俺にプレゼンしてきた。社長令嬢だからお金には困らないよ、遊びまくっても構わない、大抵のことは目を瞑るから、短い人生お互い楽しく暮らそうって」
ここでドアが開いた。私が降りる階だ。
相川さんは何か言いたそうだったけど、無視してそのまま歩き出した。
絶対一波乱ありそう。
巻き込まれたくないからブロックは継続することにした。