今日初めて知ったけど、相川さんは私と同じ歳で、新卒からこの会社にいるらしい。
部署が違うので廊下ですれ違う時に挨拶を交わす程度だ。
仕事内容が違うので共通の話題もない。
うーん、会話が続かない。
仕方ない、プライベートのことを話そう。
私「実は私、バツイチなんですよ。」
相「あー、聞いてるよ。確か旦那さんが保証人になったんだよね。」
私「そうです。こう言う噂はすぐに広まるんですね。」
相「俺のことは何か聞いてる?」
私「最近彼女と別れたって聞きました。」
相「おー、その通り。」
私「でもそれしか聞いてないですよ。破局の理由までは知らないです。」
相「破局の理由か。聞きたい?」
私「差し支えなければ。」
相「結婚願望がすんごい強い子だったんだ。ちょくちょく俺にヤキモキ妬かそうと他の男と遊んだりしてて。」
私「あらま。でも本当に遊んでたんですか?妬かそうとして遊んだフリしてたんじゃないんですか?」
相「うん、最初俺もそう思ったんだ。でもね、妊娠したから。」
私「え?それは相川さんの子ではなくて?」
相「俺の子だから責任取れって言われたんだけど、ちょうどその時忙しくて2ヶ月会わなかったんだ。その間にデキたから。」
私「最悪。」
相「托卵は阻止できたけど、そもそも俺が悪いって責められてね。なんかどうでも良くなって連絡先消して引っ越しまでしたんだ。」
私「そうでしたか。大変でしたね。」
相「うん。女って怖い。当分いいやって」
私「分かります。私ももう結婚は懲り懲りです。」
なんだかんだで話が盛り上がった。