伊織はやたらと一緒にお風呂に入りたがる。と言うより、面倒だから全身洗って欲しいんだと思う。


先ずは頭を洗う。爪を立てるなもっと優しくこめかみのツボを刺激するようになどと細かく指示してくる。


身体もあれこれしろとうるさい。

あの部分はちゃんと皮を剥いで洗わなきゃ綺麗にならないとか、タオルを使ってお尻の穴に指を突っ込んでとか。


私が汗だくで洗ってあげたら自分だけちゃっちゃと湯船に浸かり、上がって1人でビールを飲んでいる。


私がお風呂から上がるとベッドに仰向けになる。ほら、早くしろよと言われてゴムを着けて上で動いて終了。


せっかく風呂入って綺麗にしたのにまた汚れたよと不機嫌になる伊織。

ウエットティッシュで念入りに拭くようにと言われる。


てか、何度もシテるのだから私もだいたいの工程は理解してる訳で。

拭いてる側からちゃんと拭くようにと言われる意味が分からない。


都度ごめんねと謝る私。

甲斐甲斐しく言う通りにする私。


うーん‥‥なんか違う気がしてきた。