伊織は知らない間に中古車を購入していた。そのお金どうしたの?と聞いたら俺はやりくり上手なんだよとご満悦。


オマエも乗るんだからガソリン代払ってねと言われた。

私と会う時は、いつもガソリンは空っぽだった。

とびっきりの笑顔でガソリン入れて♡と言われたら断れない。


毎回デートコースはガソリンスタンド。

満タンになった後、今から出かけるからまたねと駅で降ろされた。


伊織から会いたいと連絡がくると、必ず預金残高が頭をよぎる。今月は後どのくらい使えるのだろうと頭の中で計算するようになっていた。


昼過ぎに伊織の家に行った時とても不機嫌だった。蚊がうるさくて一睡もしてない。やっとウトウトしたと思ったらオマエに起こされたと怒っていた。


ごめんねと謝る私。

馬鹿だよね。

何のためにバイト増やしたんだろうと悲しくなるけど、あの顔でお願いされると断れない。


伊織のS◯Xは独特だった。

まるで人形のように仰向けで寝てるだけ。

かろうじてあの部分は反応しているけど自分では決して動かない。


私が手と口を使ってあれこれしなきゃならない。

伊織曰くこれが普通なんだそう。

そろそろ着けてと言われて私がゴムを開封し装着。

仰向けの伊織の上に乗って動く。


終わった後はティッシュでゴムをくるむ。

おい、ちゃんと剥いて中まで拭いてと怒られた。


とても疲れるし悲しくなる。

でも好きの方が勝っていた。