まるで1人で調べたみたいになってるけど、実は友達のえりに相談した。

いつもカバンにピカチュウのキーホルダーをつけていたから何か手掛かりになるかもと思ったからだ。


事情を話すと、そう言うことなら私に聞くよりサークルの門を叩けば?と言われた。

その手があったか!

私1人だと頼りないので、一緒について来てもらった。


うちの大学だけでもポケモン関連のサークルや同好会が4つもあった。

とりあえず、今日活動している同好会に行ってみた。


恐る恐るノックすると、入会希望者だと間違われ熱烈歓迎を受けた。


えりが事情を話してくれた。

いくつか質問を受けたけど、私にはさっぱり分からない。バトルって何?デッキって何?てな感じ。えり様様だよ。


ここで救世主が現れた。

彼も空人くんと同様、ポケモン好きが高じてこの大学を選んだとのこと。


ポケモン好きが集まってBBQや海水浴に繰り出す陽キャなAサークル。

バトル日本一を目指すガチ勢のBサークル。

活動を全くしていないCサークル。

そして近隣の大学と定期的に交流をするD同好会。


彼は日本中の大学を片っ端から調べて、消去法でこの大学に決めたらしい。

彼が知り得た情報をメモさせてもらった。


ここで私が初めて質問した。

教え子の高校からうちの大学を目指すのは無謀ですか?と。


なんと卒業生がいた。

教え子の成績が振るわないと伝えると、まだ高1ならいくらでも挽回できるよ。この高校は課題も多いし面倒見がいいからサボったりしなければ大丈夫と嬉しいことを言ってくれた。


メモを見直した。汚い字だ。家に帰って清書しなきゃ。


ここで同好会のみなさんが、コピー用紙に何やら書いている。


空人くんへ

人生80年のうちのほんの数年がむしゃらに勉強するだけで未来は拓けるよ。

辛いよね?しんどいよね?今頑張れば楽しいことが待ってるよ。約束する。

僕達と一緒にポケモンをしないか?

待ってるよ。

頑張れ未来の後輩‼︎‼︎


あらま、ここを受ける前提になってしまった。ま、そうなった時にこのお手紙を渡そう。


大収穫だ。

有難うえり、有難う同好会の人達。