扉が閉まる直前に私も部屋に流れ込んだ。


中を見て驚いた。

私の知ってる部屋ではない。

鎖がジャラジャラついてる変なグッズが所狭しと並べてある。


項垂れてる宮崎さん。りおなは、やん、見つかっちゃったとおどけていた。

聞きたいことは沢山あったけど言葉が出てこない。

りおなは、ほらね?男の人はこういうの大好物なんだよと得意げに言った。


宮崎さんに、あなたは今後どうしたいの?と聞いた。すると君と別れたいと言った。


なるほどね。親に挨拶までしたのにね。

分かりましたと部屋を後にした。


不思議と涙は出なかった。

最近LINEも滞り気味だったし宮崎さんの態度がおかしかったから、その答え合わせができてよかった。


りおなの彼氏と宮崎さんが同一人物だったのかは分からないけど、もうのし付けて差し上げるから。



さよなら私の初恋。