その日も一緒に帰れないとりおなに言われた。デートなら仕方がない。


帰ろうと歩き出し、校門辺りでスマホがないことに気づいた。取りに帰ろうとUターン。でもすぐに見つかった。靴箱の上に置いてあった。


再びUターンし、駅に向かおうとしたら少し先を歩くりおなを発見。

そういえば彼氏と何処で待ち合わせしてるんだろう。

追いかけようと思ったら、駅とは反対方向に曲がった。


ん?なんでそっちに行くの?

え?どういうこと?


りおなは青い屋根のマンション

すなわち宮崎さんの家にまっすぐ向かっていた。


胸の鼓動がうるさい。

怖いけどこの目で確かめたい。


りおなは躊躇することなく、宮崎さんの部屋のインターホンを鳴らした。


ガチャッと扉が開いたと同時に宮崎さんに抱きついていた。


ふう‥‥完全クロじゃん。