最近すっかり病気ブログになってしまっていますが、元々たぢまのブログは、自分の興味のあることだけを、徒然に綴っている
『無ジャンルのブログ』でして
移り気な性格のうえにマニアックなたぢまゆえ
読者の方はおそらく興味が無かろう
函館だって、知床だって日帰りよ! 観光無しの無謀な日帰りドライブに付き合わされたり
誰が知りたいんだ⁉︎
介護の世界の中でも特殊な 『重度訪問介護』 のお勉強をさせられたり
今どきの方は多分興味ないと思われる
高倉健さんの映画🎬を
ねちっこい解説付きで見せられたたり
年末恒例!
鶏のガラを炊く…を延々と見せられたり
鉄オタなもので…今は走っていない 。トワイライトエキスプレス…最後にもう一度乗りたかった
にゃんこもね…
と、読者の方々が気の毒になるくらいの幅の広さ
そんなたぢまのブログだから、色々なご趣味の方が読んでくださっています
本当に有り難く思っております 🙇♀️
そんなたぢまが脊椎関節炎という病気を患ったのも、この医療関係者にさえあまり知られていない病気がどのようなもので、その患者がどのような事で困っているかを皆さんに知っていただくという
意味のあることなのだと思っています
毎日病気なのでおのずと病気ネタが多くなりますが、まぁ…そこはたぢまなので
たぢまチックにお送りしたいと思います
話は10月6日(土) 午後のことでございます
脊椎関節炎 初心者マーク付きのたぢまは入門編の治療が叶わず、発作を繰り返し、治療ひと月足らずのうちに、症状の重い方が使うとされる
生物学的製剤の使用を勧められ、木曜日に初めて
ヒュミラちゃん…めちゃくちゃ高級な箱入り娘…
を看護師たぢまさんのレクチャーをうけながら
自らの贅肉に ちっくん 💉
しました
しっかりつまめるほとぶ厚い贅肉があってよかったです
その後ですが…
正直なところあんまり効果を感じておらず…
金曜日には自分の事さえ何も出来ずに、お母ちゃんと兄ちゃんにレスキューしてもらい
(ふーさんは泊まり勤務で朝から翌日朝まで居なかったの……………………)
11月6日(土)
激痛と闘いつつ
たぢまの身体が更に悪化した時に備え、ふーさんににゃんこの自宅点滴の方法をレクチャーしていました
たぢまん家には3匹のにゃんこがおりまして
ひとりだけをかまっていると、他のにゃんこはヤキモチを焼きます
特に最年少のぷりんちゃんは甘えん坊で独占欲が強く、構ってもらえないと鳴き叫ぶの
そんなぷりんちゃんを撫で撫でしようと前屈みになり上体を起こした時でした
みぞおちに激痛がはしり…発作をおこしたのです ……………………
その直前に
痛いから早めに夜の薬を飲もう
と、ドラムセットを服用していたたぢまは、発作時の頓服薬 ロキソニン をこのタイミングで飲んで良いかどうかを測りかね、看護師のたぢまさんに電話をかけました 📱
状況を話し、薬の服用をして良いかどうかを確認したところ
- 発作の原因は、猫の世話などで無理な屈み姿勢やしゃがみ立ちをしているせい
- トラムセットを服用したばかりでロキソニンを服用すると体温が低下するので、2時間は我慢するように
との司令
詳しくはこちらをご覧ください
『ロキソニン…を…飲んで…も効か…なかった…場合はどう…したら… 』
『そんなことは考えちゃダメよ 』
『…分かりました……がん…ば…り…ます… 』
たぢまは、ふーさんにトラムセットを飲んだ直後だから、頓服薬を2時間後まで服用出来ない事を伝え
湯たんぽを抱きしめ 痛みに耐えるのみ
この日の夕食は
カレー 🍛
ふーさんはカレーの調理にとりかかっていたの
この1ヶ月 度重なる発作に、ふーさんは発作慣れしていて
先週の発作の際に、たぢまは失神していたのだけど、ふーさんは目を離していて、たぢまが発作疲れで眠っていると勘違いしていたのであります
みぞおちのこむらがえりの発作は
痛いだけではなく、内臓が圧迫されたように攣っている状態なので
横隔膜も圧迫されて呼吸が苦しく
腹式呼吸も出来ません
必然的に胸呼吸で息をすることになるのですが
脊椎関節炎という病気には骨や付着部の炎症だけでなく関節の可動域が制限される症状があって、胸郭の開きが悪くなるため、胸呼吸ではうまく呼吸が出来ないんです…
そのうえ呼吸をすると激痛が襲ってきます
たぢまがうめき声をあげていると、ふーさんがやってきました
『 カレー、煮込みはじめてもいいかい 』
『 …… ……い…い…けど…食べら…れない…か…も…
… 』
カレーはどうでもいい、今のたぢまを心配してくれ〜
全身から 脂汗がびっしょり噴き出します
みぞおちが痛いから前屈みをしたいんだけど、病気がら前屈みをすると背骨が痛くてね…
どの体勢をとれば楽になるのさ〜
ベッドの上で七転八倒し、もがき苦しむたぢまを
キッチンでカレーを作りながら
たまに覗きにくるふーさん
『…どう… 』
『…臭…い… 』
『…え… 』
『…自分…が…臭…い… 』
汚い話しですが…激痛が続いていたので動けず入浴していなかったんです…何日も…
そんな汚れた身体に多量の汗をかいたものだから、自分から放たれる 動物園の象のオリの臭い…
『…これ…だ…わ…臭…ぃ…の… 』
鎖骨、胸骨、背中を温める秘密兵器 by 3COINS
買ってから一度も外さず使っている…
『…臭い…洗えないよ…これは…』
…そこまで考えが至りませんでした…
『…鼻…み…ず……たれ…る……』
『…ほら…』
ふーさんが拭ってくれました
『全部出たか 』
鼻ちょうちんが出て…割れて
大ちゃんの涙になりました
『…汚…な…いょ…ぉ……』
ふーさんはたぢまから異臭漂う温めるやつを外し、再びキッチンに戻ってカレー作りに邁進しています
…カレーはいいから…ちかくにいて~ …
痛いのは我慢できるの ただただ呼吸が苦しくて悶絶しているのです
徐々に身体がしびれた感じになり動かなくなってゆきます…
息を吐くことはできるんだけど
吸うことができないの
これも病気のせいかと思いますがたぢまは最近物を飲み込むと喉に詰まってしまうようになっていたため、唾液を飲み込むことができません
唾液が喉に詰まってますます呼吸が困難になりました
次第に呼吸が詰まったようになり
…く…
…ふっ…
…く…
…ふっ…
数秒おきにわずかに空気が漏れるような呼吸しか出来なくなってしまいました
たぢまは、その僅かな息で必死にふーさんを呼びます
『………ふ……さ………ん… 』
ふーさんは気づかずカレーを作っています
『……ふ………さ…ん……… 』
ふーさんは気づかずカレーを作っています
ふーさんは、すこし耳が悪くて片耳は全く聞こえないんです
…おねがい…気がついて…こっちに きて…
全身が痺れたように次第に動かなくなって、意識が薄れてきたの
『…ふ……ふ……さ……ん……』
気づいたふーさんが、ようやくたぢまの元に来てくれました
……く……
………は…っ……
……く……
………は……は……
……………
……は……っ……
……ん…ぐっ……
……ん…ぐっ……
…息ができないの…お願い……気がついて……
『なにがしてほしいんだい 奥さん、ほら、応えて
』
……んぐっ……
……ぐっ………
……ぐ………
……………
激しく身体が痙攣し
身体の力が抜けて、意識が遠のいてゆきました
『…………楽になったのか…
……』
…違うの…ふーさん…気づいて…お願い………
ふーさんが去ってゆくスリッパの音が僅かに聞こえ……
この間…記憶なし…意識を失っていたものと思われます…
……………く…はっ……ごほっ……おぇ…っ…………
ふーさんはキッチンでカレーを作っているようです
…ぐぇっ………
…ぐはっ…………
異変に気づいたふーさんの駆けてくる、スリッパの音が聞こえたような気がしました
意識が混濁していて、部分的な記憶しかありません
息を吸うことも吐くことも出来ず、ただただ苦しくて…これなら意識を失っていたほうがマシだ…と思いました
ふーさんはどう対処したら良いか分からず、オロオロしています
たぢまさんに電話して
たぢまさんに電話して
たぢまは、口を開いて声を出そうとしますが、息も出来ない状態なので声を出せません
口をぱく…ぱく…
『なに 奥さん
これっ
』
全身の力を込めて かすかな声で
『…………た………ぢ………………ん…わ……』
『なにもう一度言って
』
『………た………』
『……ぢ……』
『………ン…グハッ………』
『……で……』
『…………ン………』
『たぢまさんに電話するのかい 』
『………ン……グッ…………』
このような事態に備えて、ふーさんにもたぢまさんの電話番号を伝えておいたのです
………くっ………
………グハッ……
呼吸の出来ない苦しい時間が続きました
『…夜分に申し訳ありません…わたくし、たぢま はるの夫のふーさんと申します…嫁が…今………』
…たぢまさ……んに繋がった……もう…大…丈夫………
…またしても記憶なし…
気がつく とふーさんがたぢまの胸と背中を圧迫しています
それにあわせて、空気が入ってきました
…ぐっ…ぐっ…ぐっ…ぐっ…
『…ふぅ…はっ…ふぅ…はっ…』
しかしふーさんはそれをやめてしまいます
『…………………………』
…呼吸が出来ず…意識が遠のいてゆきます……
…再び記憶なし…
ふーさんによると、その圧迫を繰り返していたそう
喉に詰まった唾液が逆流してきて、激しくむせかえり、意識を取り戻しました
痺れて動かなくなった身体で、必死にベッドのなかに置いた電話を探しました
『……携帯かい…
』
ふーさんが布団の中から携帯を探し出して、たぢまに握らせてくれました
声も出せず、身体も痺れて動かず…電話なぞできるはずもありません
ふーさんは、たぢまを病院に連れて行こうと考えたようです
たぢまは、にゃんこの世話をする他ほぼ1日伏せていたので、タンクトップにステテコ姿で(熱が出ていたので、暑かったんです)いて、外に連れ出すには服を着せないとと考えたのでしょう
『これ…着れるかい ほら…頑張って…
』
たぢまの身体を支えて起こそうとしますが、全脱力状態の人間の身体は意外と重いんです ふーさんはたぢまの身体を起こす事が出来ませんでした
『……き……』
『…なに 奥さん、なに
』
『………き……き……ゅ…………』
『着る 着るのかい
』
『………ち………が………き……き……ぅ……し……ゃ……』
『もう一度言って‼️』
『………き…………き……ぅ………し………ゃ………』
『救急車 救急車を呼んで欲しいのかい
』
……つうじ……た………も………大………じょ………
再び記憶なし
『なんだ なんで繋がらないんだ
』
『繋がらない…なんで
』
…119が繋がらないはずない…ふーさん、うまく電話できないんだ…
ふーさんは初めてiPhoneに機種変更したばかりで、そのうえ携帯を使いこなせない人なんです………
……くっ……
…は…
…く…
…は…
痺れて動けない手を、必死に…携帯を……
セキュリティーコード……………………
数字を 1つずつ
……◯………◯…………◯……◯…………◯………◯……
iPhoneは右側のSiriボタンと音量下げるを同時に押すと、電源オフ画面に切り替わり、そこに救急電話のアイコンがあり、そこをタップするだけで119に繋がるんです
…Siriと…音量……
…Siriと…音量……
手が震えていてうまく力が入らず、どうしても画面がきりかわりません
ふーさんが、たぢまの動きを息を飲んで見守っています
…ダメだ……
…電話……………
また意識が遠のいてゆきます…
…だめ……意識……
…でんわ…
……1…………1……………9………… ピッ!
『はい…119です もしもし 』
ふーさんがたぢまの手から携帯を取り、救急の方と話してくれました
記憶が 途切れ 途切れ なのですが
『……担当の看護師さん……したん………呼吸が……はい……酸素を持ってきていただけ………救命措置はしているので大丈夫………はい……はい…お願いします……』
ふーさんは必死にたぢまの背中をさすっています
さすっても………息………できない………さっきの………胸を………圧迫………し…て…くれ~ ……
『救急車きてくれ……ね……ももちゃん‼️葉っぱ食べちゃダメ‼️…頑張……よ……もう少………
ももちゃん‼️葉っぱ食べちゃダメでしょ
…さん……しっかり……
ももちゃん葉っぱ食べちゃダメでしょ〜
…もう……から……だよ…
ももちゃん 葉っぱ食べちゃダメでしょ~
』
…葉っぱはどうなってもいいから…胸を圧迫してくれ〜 …
なんでしょう…記憶は途切れ途切れなのに
ももちゃん 葉っぱ食べちゃダメ
だけは鮮明に覚えているんですよ…
つづく