入院中の父が、手術後の経過も良く、夕方の発熱もなくなり、だいぶ体調が良くなったので、運動不足にならないように少しでも動いてもらう工夫をしてます。

寝てるよりは、座る方がいい。
座ってるよりは、歩いた方がいいと思って、なるべく病室から連れだそう作戦です。

1   お散歩しようか。
2   1階に行こうか。
3   エレベーターの前の椅子に座りに行こうか。

1だと、首を横にふっていやいやです。

2はじめは、これでよかったのですが、さほど立ち上がりません。いやいや率高めです。

3はなぜか、うなずいて立ち上がることが多いです。

理由を予想してみました。

エレベーターからいろんな人が出てくるので、見てみたい。

ナースステーションの女性スタッフさんを見学したい。(笑)

きっとこれかな~と思っていました。

多分、母がお見舞いになかなか来ないので、待ってるのかも。ああ、私が泣きそう。ってゆうか泣いてます。

母は、数ヵ月前に亡くなりました。

父はアルツハイマー型認知症、しばらくは母が亡くなったことしっかり覚えていました。2階の自分の部屋から降りてきて、仏壇に前の母のお骨を拝んだ日もありました。
まだ誰も入っていない納骨堂にも拝みに行きました。

お母さんが、一番に入ることになったねと二人で泣きました。

四十九日の法要がすんだ翌日、朝いちばんに、父が言ったのは、

大阪から○子姉さんもお母さんの四十九日に帰ってくるかなぁ。

(伯母は帰ってきてくれました。)
帰って来ると思うよ。
(考え方は正しい、昨日四十九日だったことは忘れてるけど)

なかなか鋭い!
伯母は大阪から帰ってきてきてくれました。葬儀の時はは、体調が悪くて帰れませんでした。帯状疱疹だったそうです。
四十九日の翌日、父の姉ふたり(大阪と地元)と父と私で温泉ホテルに泊まりに行きました。伯母の家に二人を迎えに行きました。

ちょっと本題に、戻ります。父の手術の入院した日に、
お母さんはこのこと(父の入院)知ってるの?

お母さんは亡くなったよ。死んだよ。

嘘を言え。

(あ、しまった)

ごめん、嘘だよ。具合が悪くて家で寝てるよ。具合が良くなったら連れてくるからね。

と言ったので、多分母がお見舞いに来るのを待ってるのかも。

しまった! 
また、私涙はもちろん鼻水だらだら。お風呂に入ったばかりなのに。

父、忠犬ハチ公が同じように、ひたすら待ってるイメージです。

そう言えば、去年母が胆管がんの検査入院した数日後、足が痛いから検査入院と父には、言ってたんですが、
じゃあ、今はお前(娘である私)が親分か。

そうだよ。

父は母の子分だったらしい。

今は私の子分なのか?

エレベーターの前で、親分の到着を待っているのか?

さてどうなんでしょう。

父の事、ホテルでご飯食べさせてもらってねとお願いして今ショートお泊まりに行ってるよ。母が亡くなる3日前に伝えたら、もう母は話すことができなかったので、拝むようにお父さんをお願いと言ってるようでした。

父のアルツハイマー型認知症がわかって約10年、症状を進行させないように介護を頑張ってきた、母の代わりに改めて、私が守ろうと思いました。