吉岡徳仁作 [ 雨に消える椅子(2003年) ] です。
六本木ヒルズ・けやき坂に、静かにたたずんでいます。
水の中にガラス片をいれた時、その輪郭がだんだんと消えていくように、
雨の日には、その姿が消えるかのように見えるイスです。
本当に消えて見えるかどうかは置いておいて、
その考え方、材料選定など、
詩的で、日本的で、見て知ったひとは驚かされ、感心させられる、
非常にすばらしい作品だと思います。
ただ、このフォルムは、イスとわかりやす過ぎるほど普通で無骨で、
大衆の目を意識しすぎた感じでしょうか。