おうちのにおいって、なんだろう。
 
 
子どものころによく歌っていた童謡の歌詞に
 
おかあさん
なあに
おかあさんって いいにおい
せんたくしていた においでしょ
しゃぼんのあわの においでしょ
 
というのがあったけど。
 
私も母親のにおい、今でもおぼえている。
 
おうちのにおい、もあると思う。
旅先から帰って、ほっとおちつくにおい。
 
うちの子が大人になって思い出すのは、
パートナーJが焼く、パンの香ばしいバターのにおいかもしれない。
 
 
 
パートナーのJは、パンを焼くのが好き。
といっても凝ったデコラティブなパンというより、
素朴なパンが多いのだけど。
彼にとっては、パンを焼くことは特別なことというよりも
あくまでも日常の一部。
おいしいものが食べたいから、自分で気に入るものを作る。
 
そんな自然なところを好きになった。
 
私がミニマリストを目指そうと思ったきっかけのひとつは
間違いなく彼の存在だ。
 
自分の好きなものを追い求め、それ以外の雑多なことをそぎ落とすこと
彼はそれが非常にうまくて。
 
私もこんな風になりたいと、ひそかにお手本にしている。
 
ミニマリストになるということは、いろんなモノを捨てることでもあるけど、
反対に自分のポリシーは持っていなければならない。
 
ポリシーがなければ、そのミニマリズムはがらんどうになってしまう。
 
芯の通ったミニマリストになりたいものだと
パンに手を伸ばしながら思う今日。