東京から懐かしい友人が遊びに来たので、
カーシェアリングを借りてドライブ。
今日は久々に雨がたくさん降ったので
濃い霧や雲が。
霧の中を走ると、
眼下に雲が。
高い山の上は、
こうした神秘的な光景が見られることがあるから
天気が悪いときでも、おもしろかったりする。
走りながら、いろいろな話を。
私の友人は、つい最近まで
旅人として世界一周していた。
バックパックひとつだけを道連れに
一人旅。
日本を出る際
東京の自宅は引き払ったそうで
そのときにミニマリズムに目覚めたと言っていた。
もともとさほど物欲は強くない友人だったけど
極限まで身軽になるというのはどういうことか
分かったと言っていた。
そぎ落として、本当に必要なものだけを。
旅をするなかで、友人は
健康について深く考えたそうだ。
睡眠
運動
健康な、自然のものを口にすること
これが薬代わりになり
というか、病気をしない体をつくり
旅の間は薬を飲むことがなかったそうだ。
旅をするなかで
ストレスが解消されたこともよかったのかもしれない。
友人は、
いろいろな国の、いろいろな文化を目にしたことで
自分の体は自然の一部であると
自然のものしか体に入れたくないと思うようになったそうだ。
私はまだそこまで到達できてはいないけれども、
今読んでいる本でも
(ロハスに関するサイエンス・エッセイなのだけれども)
自然の一部である人間の体について、
とても分かりやすく説かれていた。
現代社会では、常にそれを感じるというわけには
いかないかもしれないけれども、
こんな大自然を前にして
その空気に溶け込んで
心がしんとなると
私たちもこの世界の一部なのだと
なんだかふっと納得できる瞬間がある気がする。
人為的なものと、人間のからだには
どんな関係があるんだろう。
私たちの体が求めているのは
もっと自然かつミニマルなものなのだろうか。
私は現在、
持病の治療のため、薬を飲みながら
生活をおくっている。
薬によって実現されている私の日常は
自然なものなんだろうか、それとも
不自然なものなんだろうか・・・
ミニマリストの中でも
薬を受け入れている人
薬を断った人
それぞれいると思う。
本当なら、私も
薬をなくしていきたいのだけど
私の日常維持のため、現在は
薬の力を借りざるを得ないという、ジレンマ。
私が思うミニマリズムの定義には
過不足ない状態というものが入ると思う。
その人その人にとって、
過不足のない状態。
ちょうどいい状態。
本当は、早く元気になって
薬とはさよならしてしまいたい。
でも・・・
少なくとも今、私の日常のミニマル単位には
まだまだお薬が必要不可欠。
焦らずいこう。
ゆっくりいこう。




