うつ病と闘っている時、夫が一番の話し相手でもあり、
頼みの綱であった。
色々と話を聞いてくれて、有難かった。
しかし、一番辛かったことがある。
初診から半年以上経過しても、一向に良くならない時。
今後どうするか?という事を話した。
今のまま、病院を通っても良くならないのなら、
①病院を変える
②入院してみる
の二つしかない。残念ながら、俺は医者じゃないから治せない。
と言われた。
うつ病の時は、決められない、正しい判断が出来ない。
それにも関わらず、このようなアドバイス・提案は
非常にきつかった。
今、寛解して思う事は、健常者にはごもっともな事であるが、
当時、うつ病重症の時は、まともな判断も出来ないので、
非常に困惑し、悩んだ。
なんて、酷い事を言う夫なんだろう、自分の事を何にも
理解してくれていない!と
感じたのである。
①の病院を変えるにしても、
今の病院に紹介状を書いて貰わないとならない。
そして、転院先の精神科を予約しなければならない。
そこで、また、一から説明をしなければならない。
という工程が、難しく感じハードルがかなり高かった。
その病院に通院するのも、どうやって行くか。
駐車場は狭い。交通機関で行っても、下車後に
また更に歩かねばならない
・・・と、頭が一杯になって動きが取れない。
②入院してみるにしても、
色々な準備が必要になる。
業務委託のフリーペーパー配布の仕事を
していたので、入院期間中どうするか、
休みを取れるものなのか?
入院となっても、差額ベッド代が1万円もかかり、
費用がかさんでしまう。
何よりも、入院準備(持ち物、着替え等など)
が億劫で、出来ないのである。
何をどのくらい持って行けば良いのかすら
わからない。
入院しても確実に良くなるのか否か・・・
等、色々な事がぐるぐると頭を巡る。
巡っても、結局結論を出せずにまた、
考えてしまう。
この繰り返しだった。