現在、わが国の女性の自殺率は、「異常」と言えるほど急上昇している。

警察庁の発表によれば、2020年7月の女性の自殺者数は、前年の563人から82人増えて645人。8月は前年464人から186人増えて650人に達した。前年に比べて40%以上増加しているのだ。

日本の年間自殺者数は、2003年の3万4427人をピークに緩やかに減少し、2019年は2万169人だった。だが、2020年は、10年ぶりに前年を上回る可能性がある。男女合わせて3月が前年より115人減、4月が326人減、5月は289人減と2万人を切る勢いだったが、女性の急増によって8月は246人増となってしまった。

 

日本の自殺は1998年に急増して年間3万人を超え、2003年をピークに緩やかに減少してきました。しかし女性の自殺は男性ほど減っておらず、さらに2020年の7月以降は異常な増加を見せています。日本の女性に何が起きているのでしょう。

「日本は女性の自殺率が世界でもかなり高い国で、アメリカの1.5倍、イギリスの2倍です。日本より女性が自殺しやすい国は、韓国など数えるほどしかありません。

女性を取り巻く状況は大きく変化していますが、中でも大きいのは、女性が経済力を求められるようになったことでしょう。

 

圧倒的に高い男性の自殺の方が問題だという主張もありますが、

「世界的に自殺率は男性の方が高く、日本でも2倍以上の差があります。この傾向は19世紀くらいから変わっていませんが、根本的な原因はわかっていません。日本では『男らしさ』のような社会的役割のプレッシャーがまだまだ強いですし、生物的な原因が潜んでいる可能性もあります。

ただ普遍的な構造と同じくらい、起きている変化を注視するのも重要です。男性の高い自殺率はもちろん大問題ですが、ここ数カ月で女性の自殺が急増していることも決して無視できないと思います」

 

引用

(出版年 2020/10/03)

なぜ女性の自殺は40%以上も増えたのか? 専門家が解説する「女性自殺大国」日本の病巣《竹内結子さん逝去》 | 文春オンライン (bunshun.jp)

(著者名)

「文春オンライン」特集班 プロフィール | 文春オンライン (bunshun.jp)

 

こういった記事がありますが、こういう女性の生きづらさを取り上げている記事には必ずと言っていいほど、「女性より男性の自殺率の方が高い。だから女性は男性ほど生きづらくない。」と言う男性がいるのですが、これは日本だけじゃないんですね。男性の自殺率が2倍3倍と高いのは日本に限った話じゃないんですよ。

例えば日本では女性の2倍男性の自殺率が高いんですね。だけど、他と比べると韓国では2.4倍、アメリカでは3.3倍、ロシアでは4.8倍高いっていうことが分かっているんですね。

 

だからと言って日本の男性の自殺率は問題じゃないってことが言いたいのではないし、上記記事には、"男らしさのような社会的役割のプレッシャーがまだまだ強いですし、生物的な原因が潜んでいる可能性もあります。ただ普遍的な構造と同じくらい、起きている変化を注視するのも重要です。男性の高い自殺率はもちろん大問題ですが、ここ数カ月で女性の自殺が急増していることも決して無視できないと思います"と書かれております。

 

ですので今回は日本の女性の自殺率が世界1.2位を争っていることを考えたいわけです。女性の問題を取り上げる度に突っかかってくる男性はどうぞそのままブログを閉じてください。あなた方に言えることは何もありません。言ったって意味ないと思うので。なのでどうぞそのまま自分の都合のいいように物事を解釈して生きていってください。

 

話を戻します。

 

現在日本では、女性は家事育児を昔と同じように求められながら共働きまで求められるようになりました。昔は男女で役割分担がありましたが、今はそうではありません。にも関わらず、男性は女性と同等の家事育児はしておらず、なのに男性と同レベルの働きを女性に求めるのです。

 

また、子供の教育についての責任も女性に行きやすいですね。子供が何か問題を起こせば、その責任は女性に行きます。外国ではそうではありませんよ。まず責任を追及されるのは子供自身です。その次に両親揃って責められますね。でも日本ではそうではありません。まず真っ先に責められるのは女性です。そしてその次に子供、そして最後に男性です。子供の親なのは男性も同じなのに、責められるのは女性だけなのです。こんな意味わからない認知を今まで世間や男性達はしていたわけです。それについて今やっと男性の責任でもあると言われてきてますね。でも、男性達自身は今まで責任の矛先が自分達に向かなかったことから、子供への責任から未だに逃げている。

 

また、共働きが主流になっても未だに育児休暇を取ってくれない男性、取っても何もしない男性、そもそも家事育児自体しない男性が多くいる。たとえ家事育児をやってる男性だったとしても一人暮らしの時より少しの負担しか家事育児を担わないのに対し、女性は一人暮らしの時より圧倒的に負担が多くなった。なのに共働きでかつ核家族化が進み親に子を預けれない、保育園も満員で預ける先がない。こういったことから、にっちもさっちもいかなくなって自殺を選んでしまうのではないでしょうか。私はそのように思います。