ユンホさんのケガが
きっかけなのは、わかった

「でも、だったらなぜ
    2人が双子だって
    公表しなかったんですか?

    双子のモデルとして
    活動すればよかったのに」

こんなに格好いい双子が
揃ってモデルをしたら
相当インパクトが合って
さらに、評判になったと思う
 
「シジョンさんに
   そう勧められませんでしたか?」

「確かに、そう言われたけど
   俺が断ったんだ」

ユノさんが、面倒くさそうに
そう答えた

「何故ですか?」

不思議に思って尋ねてみた

「俺は、人前に出るのが
    嫌いなんだよ」

「だったら、なんで
    2人でU-Knowを
 演じているんですか?」

一番、聞きたい事を
ユノさんに聞いた

「兄貴が怪我をして
   替わりにテレビに出演した時に
   ダンスを披露するという演出があったんだ

   断る訳にもいかずに
   ダンスを踊ったら  
   そのことが評判になってしまって…

   それから、ダンスを踊る仕事の時は
   俺が仕事に行く事になってしまった」

「俺は、ユノほどダンスを踊れないから
   仕方がないんだよ

   こいつは、小さい頃から
   運動神経が良くて
   音楽も大好きだから

   モデルの仕事は俺
   歌の仕事はユノと
   2人で1人を演じるようになったんだ」

ユンホさんとユノさんは
顔を見合わせて
苦笑いを浮かべて見せた

「なんか、面倒な気がしますけど?」

僕は呆れて
そんな事を言ってみたけれど

「俺たちが、こうしたいんだから
   ほって置いてくれ
   お前は、自分の仕事をしてろよ」

ユノさんが、冷たく言い放った

「ユノ  俺たちの世話をしてくれるんだ
   チャンミンに、そんな
   言い方するんじゃないよ」

ユンホさんが、ユノさんを
たしなめてくれた

ユンホさんは、優しい笑顔を
僕に向けてくれた

「これからよろしく頼むよ
   チャンミン」

ユンホさんがそう言ってくれたから
僕は、ほっとして 

「こちらこそ」

と言って頭を下げた

そして、ユノさんを見ると
彼は、そっぽを向いて
僕の顔を見ようともしてくれなかった

僕は、そんなユノさんの様子を見て
強い不安を感じて
仕事を引き受けた事を後悔し始めていた


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こんばんは   にらいです
今回が今年最後の更新になります

今年一年間
私にとっていろいろ合って
これまでにない大変な一年間でしたが
みなさんが、私の作った作品を
読んで下さることが
とても大きな励みになっています
今年一年間ありがとうございました

来年はみなさんにとって
私にとって
良い年になればいいなと願っています

年明けは4日から更新を始めたいと思っています
よろしくお願いします