それからユノさんに連れられて
マンションに戻った

家の中に入ると真っ暗で
誰の姿も無く
不思議に思って

「テミンは…ヨニさんは
どこに行ったんですか?」

ユノさんに尋ねた

「テミンは…ヨニが連れて出た…」

「えっ? 何処に?」

ヨニさんが テミンを…?
僕は驚いて
ユノさんの顔を見た

ユノさんは

「ヨニが自分でマンションを借りて
そこにテミンを連れて行ったんだ」

そう言うと
寂しそうな表情を浮かべた

「どうして…?」

「だってテミンはヨニの子だから
仕方がないんだ」

「ユノさん…」

僕はユノさんの背中に廻ると
手を伸ばして
ユノさんを抱き締めた

いつも…ユノさんが
してくれるように
今度は僕が
彼の大きな背中を包んだ

今度は僕が慰めてあげる…

聞かなくてもわかるほど
ユノさんの背中が
寂しさを訴えている

「ユノさん…
僕を部屋へ連れて行って…」

小声で訴えると
ユノさんは 驚いた顔をして
僕を振り返った

「いいのか?」

そう言うと
僕の手を握りしめて
2人で寝室に向かった

手から伝わる
ユノさんの温もりが
僕の気持ちを高ぶらせる

そして…
本当は少し躊躇いもあったけど
ベットで向かいあって
僕はユノさんの身体を押し倒して
そのままユノさんの身体に
覆い被さるように
ベットに手をついた

「チャンミン…何してる?」

ユノさんは、驚いて
僕の顔を見つめている

「今日は、僕に任せて…」

僕はユノさんの顔を正面から見下ろし
覚悟を決めると
唇に深く口づけをした…