テヨンside

チャンミンを
忘れられなかった
僕の目の前に
突然現れたよく似た面影をしたユン

初めて会った時は戸惑って
出来るだけ
近寄るのをためらった

だけど一緒に仕事をしている以上は
話をするのは当然で
自然と打ち解けて
仲間になっていった

でも側にいると
時々
チャンミンと錯覚してしまって
だんだん彼の事が気になり出した

そして
僕はユンに押し切られる形で
付き合い始めたけど
やっぱり…チャンミンを忘れられなくて…

ユンの姿にチャンミンの面影を
追い求めた

ユンの僕への強い愛情を感じていたのに…

一番恐れていた事態を招いてしまい
僕はユンを傷つけた

今回の事がなければ
僕はずっとその事に
目を逸らしたままだったはず

だけどチャンミンと再会して
彼への気持ちに
終止符を打つ事が出来た



退院をした日
僕達は身体を重ね合い
初めて結ばれた

心の迷いから
ずっと
ユンに触れる事が出来なくて…

でも…

絡まった指先が
教えてくれた

君がどんなに
この日を待ち詫びていたのかを…

「テヨンさん…」

「ユン…」

僕の事を
こんなにも愛して
大きな心で包んでくれた
大切な人…

僕の全てを受け入れて
幸せそうに泣くユンが
愛しくて

重ねていたはずの
チャンミンの面影が
僕の心の中から遠ざかった

ユンの幸せそうな
寝顔を見ているうちに

心の底から
ずっと辛い思いをさせて
すまなかったと…

そんな思いが溢れてきた

許して欲しい…

ユンの寝顔に
そう呟いた

これからは
ユンだけを見て
君の全てを愛し

ずっと
君の面影を心に残す

もう、二度と
悲しい思いはさせないから

僕が
必ず幸せにして
愛していくと誓う

他の誰も心の中に
入る余地がない程に

ずっと君を
思い続けると
約束するから…

2人で幸せになるんだ