シャワーを浴びて
キッチンに向かった

テーブルの上に
トーストや色とりどりのサラダ
野菜たっぷりのスープが
並べられていた

冷蔵庫の中は
空っぽだったはずなのに

きっと俺が寝ている間に
買い物に出てくれたのだろう

チャンミンのその優しさに
自然と笑みが溢れた

「美味そうだね」

キッチンに立つ
チャンミンに声をかけ
席に着いた

そう言えば昨日の夜から
何も口にしていないのを思い出し
急にお腹が鳴った

その音に気がついたチャンミンが
可笑しそうに笑いながら

「ずっと一人にさせてたから
今日はいっぱい食べて」

コーヒーを入れて
俺の目の前に置き
自分も席に着いた

「いただきます」

手を合わせて
久しぶりの手料理を
味わった

そんな俺の姿を
チャンミンは
嬉しそうに見ながら
自分も食べ始めて
穏やかな時間が
流れていった



食事が終わって
食器を片付けた後

「今日もテヨンさんの所に
行きたいんだけど…

ユノも一緒に行ってくれる?」

チャンミンは
少しだけ躊躇いながら
上目遣いで俺を見た

その表情を見て
きっとまだ俺がテヨンさんの事を
まだ気にしていると
心配しているのだろう

チャンミンの顔を見つめて
俺は頷いた

「うん わかったよ
一緒に病院に行こう」

俺の返事にチャンミンは
安心したような
表情を浮かべていた

「ユノ ありがとう」

チャンミン…
俺はもう大丈夫だよ

俺はもっと広い心で
お前を包みたいんだ

その為に
俺はもっと努力する

そう心に誓った