ユノside

久しぶりに会ったチャンミンは
やっぱり…俺に優しい微笑みを
向けてくれていた

この笑顔が見たくて…
君の元に帰って来たんだ

「会いたかった…」

そう囁いて、チャンミンを
もう一度、しっかりと抱き締めた

少し震える身体を
両方の腕で、包み込みながら
顔を覗き込んだ

「君も…俺に会いたかった?」

そう尋ねた俺の言葉に

「はい…」

小声で答えて
俺の胸にしがみついた

彼の顎に手を顔を持ち上げ
その唇にキスを落とした

俺に応えるように
少しだけ
間の開いた唇に
舌を挿し入れて絡ませた…

しばらく…お互いの思いを
確かめるように
唇を重ねあった後…

チャンミンの瞳を見つめ
俺の両方の手で
チャンミンの右手を
優しく包んだ…

「君のこの手の温もりが…
俺を救ってくれたんだ

君に出会えて
本当のしあわせが何か
わかったよ

これからも…2人で
ずっと…歩いて行きたい

この手を…ずっと…
握っていてもいいかな…?」

チャンミンは…
俺が握った自分の手を
じっと見つめて
それから視線を俺に移した

「僕で…いいんですか?」

少し…震える声で
チャンミンは聞き返した

「君じゃなきゃ…駄目なんだ」

俺の言葉に
チャンミンは涙を浮かべて
頷いた

「僕も…あなたと一緒に
生きて生きたい」

柔らかい微笑みを
俺に向けるチャンミンを
抱き締めて
本当にしあわせだと感じた

だけど…
やっぱり…君の全てが欲しい…

「チャンミン…」

包んだ右手を
しっかりと握り直して
そのまま、チャンミンを導くように
寝室へ歩き出した

チャンミンは…
頬を赤らめて…
でも、何も言わずに
黙って俺の後ろを歩いてくれる…

俺は少し…
緊張しながら
寝室のドアを開けていた