チャンミンside

ユノさんが、自分の居場所に戻って
3か月以上が過ぎた

僕も、大学を卒業して
自分が勤務する高校の近くに
家を借りる事になった

今日は、その引越しの日

親友のキュヒョンが
手伝ってくれている

今日は、こちらの荷物を出して
引っ越し先では
明日の午後
荷物を受け取る事になっていた

キュヒョンも
僕とは違う街に就職が決まって
しばらく、会えなくなるから
僕の荷物を引っ越し業者に出した後
2人で、送別会をしようと話していた


ユノさんからは
毎日、一度…メールが来る

その日の出来事の報告

何もない時は
ただ、会いたいと
一言だけ…

僕も同じように
メールを返した

会いたい…
その気持ちだけを
すごく伝えたかった

でも、僕が、そうすると
ユノさんを
困らせるんじゃないかと思い
出来るだけ、明るい調子で
返事を返した

でも…最後には
やっぱり…会いたいと
書いて送った…

ユノさんに会えなくなって
ひどく落ち込んだ僕を
キュヒョンが

「失恋でもしたのか?」

心配して、そう尋ねてくれた

僕は、迷ったけれど
キュヒョンに
ユノさんとの事を話した

最初はびっくりして

「なんで、男なの?」

そう、反対していたけれど
僕が自分の気持ちを
全て隠さずに、話して聞かせると
最後には、納得してくれた

「人を好きになるのは
理屈じゃないもんな…

その人が…
お前の運命の相手だったんだろう」

そう言って、笑ってくれた

会えない日々が続いて
さらに落ち込むと

「その人の事を信じられないなら
別れちゃえばいいじゃん」

そう言って、
何度も、僕を叱ってくれて…

キュヒョンは口では
強い事を言ってたけど
本当に僕の事を
心配してくれていた

キュヒョンの言葉で
僕は逆に、ユノさんの事を
ずっと、待っていられたのだと思う


そんな日々を送って
僕は、今日実家を出る


ずっと一緒だったジョンとも
ユノさんと出会った海とも
しばらくお別れだから

今日はキュヒョンと一緒に
ジョンと海に散歩に
出かける事にした

ジョンが、嬉しそうに
僕たちを引っ張るように
海に向かって、駆け出していく

海が近くなって
潮の香りが強くなった時
ジョンがいきなり
強く力を入れて
引っ張るように駆け出した

その勢いで
僕はリードを離してしまった

ジョンが一目散に
向かっていく方に目をやると
見覚えのある人影が見えた…


海の方を向いて
潮風を受けながら
そこに立つ後ろ姿は…

「ユノさん…」

僕は…思わず
その人の名前を口にしていた



♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎

あけましておめでとうございます

今年は2人がいない長い一年になりますね

それなので
今年は、少し気持ちが明るくなるような
お話を書きたいなと
昨年末からずっと思っています

今年もいろんなお話を
書いていけるように頑張りますね

今年もよろしくお願いします💕