次の日、少しだけ
周辺を観光して
それから、帰宅した

そして、翌日
カンインに手配して貰った通り
検査を受ける事になった

チャンミンには家で待つように
行ったけれど
付き添うと言って聞かない

でも、正直言うと
こんな検査を受けるのは
医者の癖に不安だったから
チャンミンが側にいてくれて
ありがたかった

血液検査、胸部のレントゲン
心電図やエコー
そして、
目眩があるからと頭部のMRIを撮った
いろいろな検査を受けて
その日は一旦、帰宅した

翌朝、検査結果を二人で
聞きに行こうと用意をしていた時
チャンミンにジウォンさんから
電話が入った

「休暇中に申し訳ないんだけど
   アルバイトの子が急な病気で
   人出がたりないんだ
   手伝ってくれないか?」

そう言われて、困るチャンミンに

「行っておいでよ
   俺のは、結果を聞きにいくだけだ
   ジウォンさんが困っているんだろ」

「でも…」

「心配ないって、
   大したことはないから、
   大丈夫だよ」

そう言って、頷いてみせた

「わかりました
    僕、行きますね」

そう言って、ジウォンさんに
承諾の返事をして
出勤の用意をする

後ろ髪を引かれるように
俺のことを振り返るチャンミン

頬にキスをして
カフェへと送り出した

それから、約束の時間に
指定された
カンファレンスルームに向かう

ドアを開けて中に入ると
カンインともう一人白衣を着た男が
座っていた

誰だろう?
確かに見たことある人物だけど…
不思議に思いながら、
カンインに促され、席に座った

「俺の検査結果、悪かったのか?」

なんとなく、感じる
重い雰囲気に、そんな予感がした

それを裏付けるように
カンインは、しばらく沈黙していた

パソコンを開き
頭部の画像をみせた

「脳に腫瘍が見つかった…」

一瞬何を言われているのか
わからなかったが
その時、思い出した
カンインと一緒にいるのは
脳外科のテヨン医師だ

だとしたら、俺の病気は
間違いないんだな

そう、思った時
何故か、チャンミンの笑顔を
思い出していた