国立扶余博物館/국립부여박물관
おしゃれカフェで体を冷やして
博物館に向かう。
扶余旅行で欠かせないのが
この扶余博物館。
まあ、涼しければ
この際、どこでもいいんだけど……
とにかく7月下旬の扶余は灼熱の地。
歩き回るのはとても無理だよ。
というわけで
はい、博物館に着きました。
「百済の微笑」と呼ばれる
「金銅観音菩薩立像」を見に行く。
歩いて入り口まで行くと……
入り口で迎えてくれたのは、有名な龍。
目をこらしてよく見たが、
暑いからか、私の目にはどう見ても、
ただの亀にしか見えぬ。
博物館に入ると、
まあるいロビーが広々として
気持ちいい。
真ん中には、水をためるために使われていた
「扶余石槽」が置かれている。
展示室に入っていき
私の目にまず留まったのは、これ!
男性用尿瓶。
オットセイみたいでかわいいでしょ。
このセンスなら
現代でも芸術家として
絶対成功できると思う。
さあ、ここでの必見は
百済時代の代表遺物と言われる
国宝第287号
「百済金銅大香炉」。
20年くらい前に
田んぼの中から見つかったらしい。
キラキラして美しい。
(ベタな感想で悪いな)
のだが、実はこれは
レプリカだという噂を
誰かに吹き込まれたことがある。
疑い深い私。
「これって本物?」と
ゲタさんに聞いたら
「当たり前でしょ」と返された。
ゲタさんのムキになる姿を見たら
絶対アヤシイ
本物だったら、そこまでムキになるか?
なんとなく
レプリカと決めつける私だった。
次に見たこの
「瑞山龍賢里磨崖如來三尊像」は
本来、岩にくっついているものだから
もちろんレプリカ。
「これは本物じゃないよね?」
と確認のために
ゲタさんに聞いたら、
あきれた顔をして
「当たり前でしょ!」
と言われた。
そして、これ。
「これは本物?」と
ゲタさんにまた聞いたら、
私があまりに聞くものだから
日本人メンバーたちが
私のせいで
みんな疑心暗鬼の塊に
なってしまった。
あちこちで
それぞれ展示品を見ながら
「これは本物か?」
「これは本物なの?」
とささやき合う声が響き始めた。
ゲタさんがその事態に困惑し
「みんな、なんでそんなに
本物にこだわるの!」
とあきれ顔で叫んだ。
(いや、こだわるでしょ)
それでもまだみんなは
「これは本物?」と
確認し合っている。
私たちの「本物疑惑ブーム」が
ここで形成されてしまった。
ごめんなさい。
公州到着
バスに乗って公州にやってきた。
コマナル/고마나루
カフェでさんざん飲み食いしたばかりで
さすがに17時の夕食はつらい。
部屋に荷物を置いて
飲みに行きましたとさ。
ちゃんちゃん。