
ここ下谷神社は、
1798年 江戸で初めて
寄席が行われた由緒の地だそうです。
境内には“寄席発祥の地”の石碑が
建立されていました。
“寄席”の意味、
わかりますか?
寄席とは、落語を中心として色物
(落語以外の芸能を総称して言います)などが、
公演を行なっている劇場、
あるいは会場の事を言います。
寄席は大きく分けて、
二つに分けられます。
広く一般的な意味での「寄席」と、
狭い意味での「寄席」すなわち
「定席(じょうせき)」の二種類です。
まずは狭義の寄席である
「定席」から説明します。
鈴本演芸場(上野)、末広亭(新宿)、
浅草演芸ホール、池袋演芸場、
この4軒を「定席」と呼びます。
国立演芸場でも「定席公演」と銘打って
興行する場合がありますが、
形態が若干違いますので、
厳密には定席に数えません。
上記の4軒は、
文字通り年末の数日を除き、
ほぼ年中無休で毎日、
興行を行なっています。
定席の興行は、
一ヶ月のうち1日から10日までを上席(かみせき)、
11日から20日までを中席(なかせき)、
21日から30日までを下席(しもせき)といい、
この十日間ごとに番組が変わります。
また31日は余一会(よいちかい)と言って、
独演会などの特別興行を行なう事が多いです。
また、1月に限り元日から十日までを初席(はつせき)、
11日から20日までをニ之席(にのせき)と呼び、
毎年華やかに正月興行を行ないます。
定席の番組は、
落語協会事務局とお席亭(定席の経営者)とで、
話し合って決めます。
だいたい二カ月くらい前に、
仮香盤(かりこうばん)という形で
出演者が決まります。
また、病気や事故等による突発的な休演、
それに伴う代演については、
落語協会事務局が
責任をもって調整をしています。
次に広い意味での寄席について申し上げます。
最初に書いたとおり、
演芸を行なう場所はすべて寄席です。
大きなホールやホテルの宴会場などで、
営利事業として行なう本格的なものから、
地域の小さな集会場や
職場の会議室などを使って行なうものまで、
広い意味で、すべて寄席と呼んでいいわけです。
町や職場で、
芸人を呼んでお客様を集めて興行を打てば、
そこは立派な「寄席」となるわけです。
-(社)落語協会より一部引用-
寄席の意味が良くわかりましたね。
表の大きな赤鳥居は、
さすがに目を惹きましたが
その奥にある神社は、
静かな空間の中に建っていました。
ここが江戸での寄席発祥の地とは
思えぬ静けさが漂っていました。
束の間のひと時でした。