早い話しが "その男と渡りをつけろ" とのこと。
「お局様には適役ってか⁈」ため息をつきながらも、メールの約束をする。
でもこの手の色恋沙汰、社内なら男女問わずに少なくはない(過去数件耳にした事有り)。
「恥じらう乙女の、恥じらう気持ちを、恥じらいながらもシッカリ意思だけは伝わる文章を…」なんて、親切心はハナっからない私は、ゴクゴク事務的に、
「いつもお世話になっております、◯◯課の天です。
お忙しいところ申し訳ございません。
本件のメールですがプライベートなことで…なんたらかんたら…」
来ましたよ…
その日の午後に…
ソッコー、返信メールが。
そして多少、仕事で顔を見知った私の席に本人が…
そして、なんだかんだと聞いてくる。(ちなみにココはみながコーヒーブレイクするためのスペース)
嫉妬、正直なくはない。醜いのかな.私。とは言うもののとくに妨害する理由もないし、仕方ないもんだからV子の気持ちを余すことなく伝える。けれどそれ以上の親切心もない私は仕事ありますので。そして先ほど私宛てに来たY男からのメールをV子に転送+熱い想いの丈を聴かせてやりました…
あんまり興味ないけどその後、次の日からメールのやり取りが始まったらしい…他人の恋愛に興味なし…
ところが、
ところがだよ、
ココで話しが冒頭部分につながる。渡りをつけたY男、こいつがカナリの「嫌悪」な感じの「不快ヤロー」
気がつくと私のデスクのメッチャッ近くに立っている。
初めは「V子とどうなったの?」なんてことを、心でウンザリ、顔はニコヤカに…で聞いたりしていたのだが。
その頻度が…
気がつくと午前中2回、午後2回くらい立っている。
V子のことで取り持った私から、V子のことを聞きたいのはわかる、が鬱陶しい。ハッキリ言って鬱陶しい。なんで他人の恋バナを業務中にせにゃいかんのだ。
でもこの男、会話に私も係わっているシステムのことを絡めて話してくる。仕事の事だけにむげに断れない。1回の話しは5分もないのだが、とにかく鬱陶しい…
しかも知らないあいだに、私のデスクを覗き込むように背後から…
突然背後から声をかけるなっちゅーに!
(やられた方はカナリビビる!)
でもね、そのうち気付いたよ。
これぞ女ならではだね!!!
この変態ヤロー、私の肩越しからデコルテを凝視していたのです!
私の服装、とくに胸元には注意していませんが、それ程強調する服装もしていません。なのにヤツは…
私のデコルテラインから明らかにその下を覗き込もうとしていたのです…
「恐怖」と「腹立たしさ」と「不快」と「嫌悪」が一気に脳ミソをブチ抜きました!!!
~~私だって同僚の後ろから、話しかけたりすることはある。
何気なくそうすることだってあるし、パソコンの画面を覗き込むためだってある。その両方だってある。
そのとき、座っている女性のデコルテラインからチラッとムネが見えることもある。胸元狭くないデザインの服や、単純にバストが豊かな女性はまれに谷間まで見えることもある。
だからと言って別になんと言うこともない。もちろん何も思わないと言えばウソになる。同性だからこそ気になることだってある。でも、ただそれだけ。
同性とは言え、それでもやはり失礼な気持ちにもなる。でもそれは意識した上のことでは全くもってない。
そんなことは当然過ぎるほど当然なことなのだ。
そして私も女性だから。
女性だから男性のそう言う行為が許せないのだ。
コイツは私が何も気づかず、自分の話しにただナイーブに付き合っているだけとでも思っているのだろうか…
相当仕事に神経を集中していても、男の行為はわかる。
表情?視線?動き?息遣い?そのどれかか。それとも全部からか。それは分からないけど女である私にならわかる。
けれどフラチな自分の行為になにも気づかない。
これが男の正体だ。
もちろん全ての男が対象ではない。
このエゲツない行為をする男は、自分の欲求を満たすことに夢中であり、きっと相手の心情など知る由もないのだろう…
ここまで私が口を極めてコイツを罵しるのは、私の今までの婚活で色々なヒドイ目にあってきたことにもよる。
詳細は省きます(いつかブログで書こうと思っています)。
◯ 婚活パーティでカップリングしたので、その後お茶をしました。アルコールも出すそのお店。出た後、酔ったことを理由にいきなりキスしてきた。
◯同じくカップリングした相手と後日会ったあと、無理やりホテルに連れ込もうとした。
◯ある程度、交際した相手を部屋に招き入れたら、いきなり豹変。バストをさわりにきた…
上述した全ての男は、相手である私の心をおもんぱかる、常識、礼儀、優しさ、思いやりが全て欠けていた…
早い話しが自分の欲求のみを執着した無神経のヤカラなのである。
そんな男をV子に近付けてもよいのか?
もし何かあったらとても責任など負えない。~~
などを、Y男の覗き込みを感じたとき、いちどきに頭を駆け巡ったのであった…
そしてそれは杞憂なのだろうか…
しかし、私の直感は杞憂におわらなかった。
いつものように仕事をしている私に、またしても不快な光景が飛び込んできた。
Y男である。
私のデスクの並ぶ右端。
派遣さんの女性が事務をしている。よく出張に関わる手続きをしている。私も少なからず彼女にはお世話になっている
ところが、あのY男。
何食わぬ顔で彼女と会話しながら、視線の先はやはりデコルテラインの下なのである…
彼女は背が低め。そして私が言うのも変だが(他意はない。話の都合上しかたなく)、彼女のバストは非常に豊満だ。そして今日のコーディネートは、フレアふうスカートに、シャツ。
また、シャツは肌に密着しにくい。
そんな悪条件がそろってしまった彼女。
デスク1つを挟んではす向かい。
すごく良く見える、あのY男の欲望が。
出張の話しをしているが、その視線は完全に彼女のバストなのだ。
このままには絶対出来ない!
何かしなければ!
でも私には何もできない。
くやしいけど何もできない。
メチャクチャくやしいけど何もできない。
そうして、今日もあの不快で嫌悪すべきY男に何も出来なかった。
V子にはとても言えない。
こんなこと、とても言えない。
でもこのままじゃいけない!
悶々としていてもしょうがない!とりあえず行動を起こそう…
とは言えなにから…?
!!!
N美だ!
結果
N美「難しいね…
これもし本気で問題にしたら、Y男首飛ぶよ!
よしんば、本人に言うとしてもだれが言うの、こんな恥ずかしいこと…」
は~っ
やっぱり…
そんなもんだよね。もう頭ん中オーバーフローだよ!
とりあえずはあの変態ヤローは許せない!
絶対に制裁せねば、こんな侮辱許せない!
V子に話す。無理。こんな恥ずかしいことはなせるかっちゅーの!
だいたい恋する乙女には何を言っても無駄だろう。
それに、そうして恋仲を引き裂くのもなんだか悪いし、メンドくさい。
もう全部忘れようかな。
あのバカだけはそのままにしてはおけない。
ただ、許せないのだ。
女を性の対象として、愚弄するのが許せないのだ。
あんな行為、女性にとっての1番の侮辱だ。
くやしい、ただただくやしい!
でもくやしいけど恥ずかしい。
メチャクチャくやしいけど、メチャクチャ恥ずかしい。
そして、私は何も出来なかった…
出来なかった…
ヒドイ目にあったけど、
40代半ばになっても、
嫌なことはとことん嫌だけと、私には最後まで何も出来なかった。
…あの男は多分この行為をこれからもつづけるだろう。
でも、モノは考えようだ。このままで終わるほど世の中の女性は甘くはない。これはこれで1番の制裁になるかもしれない…
おわり