息子の自立を阻む正体のひとつは、“自己肯定感の欠如”



娘の自立を阻むものが「罪悪感」だとすれば、
息子の自立を阻む正体のひとつは、“自己肯定感の欠如”です。
もっと具体的に言えば、「母からの承認への依存」や「母の期待に応えることでしか、自分の存在価値を感じられない状態」です。




息子の自立を阻む「承認依存」とは?



息子は、母からの愛情や承認を通して「自分は価値ある存在だ」と実感する傾向が強くあります。


特に日本の母親は、息子に対して無条件の愛情だけでなく、「手のかかるかわいい存在」「自分が守るべき存在」として育てがちであり、それが息子の「母への甘え」と「母への従属」を長引かせてしまうことがあります。


そしてその結果、
自分の価値や自信を「母がどう思うか」でしか測れない構造になってしまう。
これが、自立を阻む目に見えにくい壁となるのです。




男の子の自立を阻む主なメカニズム



① 母親からの承認が「唯一の基準」になっている

息子は、母親から褒められること、認められること、頼りにされることで、自分の価値を感じやすい存在です。
そのため、「母にとってのいい息子」でいることを無意識に優先し、自分自身の意思や目標が育ちにくくなる。

母親の期待に沿うことが当たり前になっていると、そこから逸脱する=母に嫌われる・失望される=自分の価値がなくなる、という恐れにつながってしまいます。



② 自我の形成が遅れやすい

母親との関係が密であればあるほど、「自分は何をしたいのか」「どうしたいのか」という自我の芽生えが遅れることがあります。

この結果、自立のタイミングになっても
✅意思決定に自信が持てない
✅自分の選択が間違っている気がする
✅ひとりで行動することが怖い
といった感覚に支配され、自立に踏み出せなくなってしまうのです。



③ 「母を守る」ことがアイデンティティになっている

娘が「母を悲しませたくない」と感じるのと同じように、
息子は「母を助けたい」「支えてあげたい」という意識を持ちやすいです。

これはある意味で“優しさ”でもあるのですが、
時に「母を置いていけない」という“情の足かせ”になり、自分の人生に集中することを罪悪的に感じてしまうことがあります。




息子が自立するために必要なこと



◉ 「母の承認」から「自分自身の価値基準」へ

母親からの評価や期待を、人生の軸にしないこと。
それは母親を否定することではなく、自分の人生を肯定する力を育てるということです。

「母がどう思うか」ではなく、
「自分がどうありたいか」「何を選びたいか」へと、価値判断の軸を自分に取り戻すことが重要です。


◉「母に頼られる息子」から「母を安心させる大人」へ

息子は母にとって永遠の“かわいい子”であり、母の一部であるように扱われがちです。
だからこそ、息子自身がまず「自分が大人になることで、母も安心できる」と認識しなければいけません。

それは、冷たく突き放すことではなく、
「もう心配しなくて大丈夫」と態度で示すこと。
息子にとっての最大の親孝行は、“精神的に独立した姿”を見せることなのです。




最後に




娘の自立には「母を裏切るような罪悪感」が、
息子の自立には「母の承認がないと不安になる依存心」がつきまといます。

けれど、どちらも共通しているのは、
母親を大切に想っているからこそ、迷い、戸惑うということ。


自立とは、母を否定することではなく、
母との関係性を「支配と依存」から「尊重と距離」へと再構築することです。

娘も、息子も、
「母の子ども」であることを卒業して、
「一人の大人」として、母と関わり直すことが、本当の意味での自立なのだと思います。




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