【ゆらぐ季節、ゆらぐ私】

第2話

“寝ても疲れが取れない”は、湿度のせい?





「8時間寝たはずなのに、まだだるい」
「朝からすでに疲れてる気がする」──


5月末から梅雨入りにかけて、こうした“疲れ残り”を感じる女性が増えます。
年齢のせいかも、と片づけがちなこの現象、実は“湿度”が深く関わっていることをご存じでしょうか?


とくに40代以降の女性は、ホルモンバランスや代謝の変化により、体内の水分調整が難しくなる時期。
空気の湿り気が体の中の“巡り”にも影響し、疲労の回復がスムーズにいかなくなることがあるのです。


この記事では、「なぜ湿度が疲れを残すのか?」という疑問を、体の仕組みからひもとき、今日から実践できる“湿度対策セルフケア”をご紹介します。





なぜ湿度が疲労感と関係しているのか?



空気の湿り気が体に与える“見えないストレス”とは。



◎汗が蒸発しにくく、体温調節ができない

湿度が高いと、汗がうまく蒸発できず、体温が下がりにくくなります。
結果として、自律神経は“冷やそう”とフル稼働し、日中も夜間も体はずっと緊張モード。
これが「寝ても疲れが抜けない」一因に。



◎「水分の停滞」が代謝を落とす

湿度の影響で体内の水分バランスが崩れると、リンパや血液の流れが滞り、老廃物の排出が鈍くなります。
むくみ・だるさ・胃腸の不快感……すべてが“排出できない疲れ”につながっていきます。




40代女性の体は“湿度に弱い”構造になっている?



ホルモンの変化と体の機能低下が、湿度ストレスを増幅させる。


◎エストロゲン減少で「水分調節力」が下がる

女性ホルモンには体内の水分を保持・調整する働きがあります。
40代に入ると分泌が不安定になり、汗・尿・血液などの“循環と排出”がスムーズにいかなくなることも。


◎筋力と代謝の低下で「体のポンプ力」が落ちる

筋肉は“水のポンプ”。
とくに下半身の筋力が落ちると、体内にたまった水分を心臓に戻す力が弱まり、むくみ・冷え・倦怠感につながります。

階段がつらくなった、座りっぱなしが増えた……そんな日常の小さな変化が体調に影を落とすのです。




「湿度疲れ」に効くセルフケア習慣5選



翌朝、すっきり起きられる体に整えるヒント。


① 朝の白湯&軽いストレッチで“巡り”を起こす

体内の水分を温めて動かし、胃腸や腎臓を優しく目覚めさせる白湯。
その後、肩回しやふくらはぎのストレッチを加えれば、リンパや血流も活性化。


② 湿度対策には“空気の動線”を

エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを使って室内の空気を流す工夫を。
空気のよどみが体の“重だるさ”を加速させます。


③ カリウム・ビタミンB群で“水はけ”と代謝を支える

利尿作用のあるカリウム(バナナ、きゅうり、アボカド)や、エネルギー代謝を助けるビタミンB群(豚肉、玄米、納豆)を意識的に摂ることで、疲れにくい体に。


④ 湿気が強い夜は「足湯+就寝前の深呼吸」

足湯で血流を促し、香りのあるオイル(ラベンダー、ゼラニウム)でリラックス。
副交感神経を優位にしてから眠りにつくことで、翌朝の疲労感が軽減されやすくなります。


⑤ “疲れを記録する”習慣で自分のリズムを知る

寝起きの気分、食欲、むくみ、気分の上下などを3行日記のように記録。
「何に体が反応しているか」が見えてくると、過ごし方のヒントが見つかります。




“だるさ”は怠けではなく、体からのSOS



無理に動くより、整える。
疲れとつき合う発想の転換を。


「やる気が出ないのは根性がないから」
「寝ても疲れるのは年のせい」……

そんなふうに責めるよりも、「体が水をうまくさばけてないんだな」と一歩引いて捉えることで、対策もぐっとシンプルになります。
湿度という“見えない負荷”を減らせば、気力も体力も少しずつ戻ってきます。


“疲れは敵”ではなく、“体を整えるチャンス”。
そんな風に考えられたら、季節の変わり目も、もっとやさしく乗り越えられるかもしれません。




まとめ



「寝ても疲れが取れない」の裏には、湿度による代謝の低下や自律神経の乱れが隠れていることがあります。
特に40代女性は、水分調整力やエネルギー代謝の面で季節の影響を受けやすい時期。

だからこそ、湿度に合わせたケアを意識的に取り入れることで、体はもっと軽やかに変わっていきます。

今日から、ひとつでも試してみてください。きっと朝が少し変わります。





【次回予告】


第3話:「なんだかイライラ…」それ、気圧と血糖値のダブルパンチかも?


5月末〜6月にかけて増える“感情のざわつき”。
理由もなくイライラしたり、落ち込んだり、食べ過ぎてしまったり…。

その裏にあるのは、気圧の変化と血糖コントロールの乱れかもしれません。

次回は、「気圧×血糖値」が心に与える影響と、情緒のゆらぎを整えるための実践ケアをお届けします。




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